じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【小さな話題】「かけ直せ」とか「推定待ち時間は50分」といった利用者をバカにした電話相談窓口(SBI証券) 数日前の夕刻、証券会社のサイトにログオンしようとしたところ、 ●ログインエラー ・セキュリティ対策の一環として、当社にて電話番号認証を適用させていただいた場合、またはお客さまご自身で設定された場合は、ログイン前に認証用電話番号へ発信してください。 ・または、ユーザーネーム、ログインパスワードに誤りがないかご確認ください。(WBLE015002) というエラーメッセージが出てログオンできなくなってしまった。日中は問題無くログオンできており、私のほうからは何も変更していないのになぜそうなったのか分からなかった。とりあえずスマホから電話番号認証を試みたが同じエラーメッセージが出るばかりであった。 なお、この時点で、実は私が届けていた電話番号は引越前の古い番号のままになっていることが判明した。といっても、私のほうからそんな古い番号を電話認証の番号として登録した覚えは全く無い。いくら加齢により判断能力が衰えていたとしても、常識的に考えて古い番号を登録することなどあり得ない。 ということでまずは『チャットサポート』を利用してみたが、日頃利用しているChatGPTなどと違って、こちらの相談内容はちっとも理解できず文字数を減らせなどと言うばかりで全く役に立たなかった。 その日は電話窓口の営業時間が終わっていたので、翌日朝にさっそく電話(複数の窓口あり)をかけてみたが、午前中はもっぱら「たいへん混み合っています。時間を置いてかけ直してください」というメッセージが流れて一方的に受話器を切られてしまうばかりで問い合わせすることができなかった。 午後になってようやく繋がったかと思いきや「お客様の推定待ち時間は52〜54分です」という機械音声が流れてきた【←正確な数値は忘れた】。何分待たされるのか分からない「しばらくお待ちください」というメッセージに比べれば遙かに有用ではあるものの、電話を繋ぎっぱなしにして1時間近く待てというのは利用者をバカにしているとしか言いようがない。 なお相談窓口としては他に「予約相談」なるものもあったが、空いている時間帯は8日後の午後の1枠に限られていた。 ということでさらに電話をかけ続けたところようやく「お客様の推定待ち時間は9分〜12分です」【←正確な数値は忘れた】となったので、これくらいなら待てると思い待機したところ、15分後くらいについに繋がった。 でもってログオンできない理由は私自身が古い電話番号の訂正を怠っていたためであり私のほうの手落ちであることが判明したので、とりあえず電話番号認証を解除してもらいログオンできるようになった。但し、どういう経緯で突然、デバイス認証の代わりに一方的に電話番号認証が適用されたのか、それに先立ってどういう番号が届けられているのかを確認するステップがなぜ用意されていなかったのかについては納得が得られる説明は無かった。 ということでその日はとりあえず決着したが、私が一番腹が立っていたのは、電話相談窓口が殆ど機能していないことにあった。これではもっと深刻な事故、例えばスマホを紛失した時にとりあえず取引停止状態に切り替えてもらおうとしても連絡の手段が見当たらない。ましてスマホを紛失したとなれば、電話番号認証もできないし、最近は電話ボックスが殆ど無くなったため公衆電話さえかけることができなくなるではないか。 ということで、対応していただいたことにはお礼を述べたものの、「また何かありましたらお電話ください」という言葉には温厚なはずの私もカチンときて、 ●そんなの嘘やろ。混雑しているのでかけ直せとか50分待てと言われるようなところにまたお電話くださいなんていうのはちっともサービスになっていないぞ! という言葉を浴びせてしまった。 さてこの話にはまだ続きがある。前日に電話番号認証を解除してもらったところではあるが、やはりセキュリティ上は不安があったので、翌日の朝にログオン後、現在使っているスマホの番号を登録した上で、改めて電話番号認証をONに切り替える操作をした。 ところがその後ログオンしようとしたところ、なっなんと前日夕刻と同じエラーメッセージが出てログオン不能になった。しかもスマホから電話番号認証をしようとしてもログオンには至らなかった。念のため電話番号認証のための電話番号として何が登録されているのかを確認したところ、前回と同様、今は使っていない古い番号がそのまま残っていることが分かった。 ということでまたまた電話相談窓口に電話をしたところ、その時の推定待ち時間は15分程度という機械音声が流れたので我慢して待ち続けた。 応対に出た女性は前日の女性に比べると無愛想な印象であったが、要するに新たなトラブルが発生したのは、以下の理由によるものであったと理解できた。
●しばらくお待ちいただくというのは、その期間は取引するなということではありませんか? そちらのシステムの仕様が原因なのに一方的にお待ちくださいというのはどういうことか! とまたまた語気を荒げてしまった。結局、再度、「電話番号認証解除」ということでトラブルは解消したが、またまた無駄な待ち時間を過ごした。 ということで、電話番号認証自体のトラブルは私自身のミスにも起因しているのでこちらも反省しているところであるが、新たなセキュリティシステムについては一方的な導入やお知らせばかりでなく、利用者が勘違いしそうな各種段階でしっかり確認を求めることが重要かと思う。今回のケースであれば、電話番号認証の設定手続にあたって、どの電話番号が登録されているのかという確認さえ求めればトラブルにならずに済んだはずだ。 また電話窓口で長時間待たされる件については、とにかくもっと賢いAIを導入し、人的な操作が必要となった場合に限ってオペレーターに繋ぐようにすればよいかと思う。今どき20文字以内の質問でないと対応できないというようなチャットサポートでは用をなさない。ChatGPTのようなAIであれば、時たま話し相手を求めて電話をかけてくるような場違いな相談にも応じることができるはずだ。 |