じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 少し前、ニュースでスイス・ジュネーブのWHO本部の映像が流れていた。私が興味を持ったのは建物前の道路標識である。上段は日本と同じ『車両進入禁止』であると思われたが、下段の「赤丸に人」の標識が何を意味するのか分からず、ネットで検索したところ「歩行者通行止め」であると判明した。
 ウィキペディアによれば、ヨーロッパでは赤い円は何かの禁止を意味しており、『赤い円のみ』は全車両対象の「通行止め」を意味していることが分かった。
 もっとも『歩行者通行止め』の標識はヨーロッパ各国で異なっており、斜線入りの場合(デンマーク、アイルランド、ノルウェー、ロシアなど。アメリカも同様)とスイスのように斜線が入っていない場合があり、日本人には紛らわしいように見えた。
 ちなみに、日本の『歩行者通行止め』は写真右上に示すようになっていて分かりやすい【漢字が読めなくても斜線と人の絵で意味が分かりそう】。いっぽう日本では青い円に人が描かれた標識は『歩行者専用道路』を意味している。
 なお、2024年11月16日の日記で、

1960年、『止まれ』はそれまでの黄色から赤色に変更された。1954年にアメリカで「黄色から赤色」改定された影響を受けたものと考えられる。『止まれ』は信号の赤色と同じ赤色を使うべきだという考えは以前よりあったが、赤色の塗料は色褪せやすいため黄色が使われていた。その後塗料の品質が良くなったことで赤色へと変更された。

と引用したように、赤色の塗料はかつては色褪せしやすいという欠点があった。規制標識の赤い円も赤い塗料が褪色しにくくなったあとで採用されたものと思われるが未確認。

2025年04月22日(火)




【小さな話題】『あんぱん』の主題歌をAIに解説してもらった

 4月8日の日記に記したように、4月から『あんぱん』の視聴を始めた。もともと私自身は朝ドラは観ない主義であり【時間が拘束される、登場人物の顔や名前を覚えるのが面倒、などの理由による】、これまで最終回まで欠かさず観たのは、『純と愛』、『らんまん』の2作品のみであり異例と言える。

 『あんぱん』はこちらの記事によれば、

初回視聴率は15.4%と歴代ワースト3位。なんと『おむすび』の初回16.8%よりも低い結果となった。2回目以降も伸び悩んでいる。

とのこと。ま、『純と愛』もそうだが、ひねくれ者の私は、視聴率の低いドラマをむしろ好む傾向がある。
※ちなみに『純と愛』の初回視聴率は19.8%、最終回は20.2%、平均視聴率は17.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
『らんまん』のほうは、
初回放送視聴率は16.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯。以下略)で、前作『舞いあがれ!』の16.3%を下回った。9月29日の最終回の視聴率は18.1%、全130回の期間平均は16.6%で、朝ドラとしては2021年度後期放送の『カムカムエヴリバディ』の17.1%以来3作品ぶりに16%を超えた。最高視聴率は9月8日放送の第115回の19.2%で、こちらも3作品ぶりに19%を超えた。
となっており、かならずしも視聴率の低いドラマを好んでいたわけではないようだ。

 それはそれとして、このドラマの主題歌の「人生訓と経験談と占星術または統計学による教則その他、参考文献 溢れ返るこの人間社会で道理も通る隙間もないような日々」というのは、何だか心理学の卒論研究をしているようでもあり、何を言いたいのかサッパリ分からなかった。さっそくCopilotに歌詞の一部について解説をお願いしたところ、以下のような回答をいただいた。
この詩は、人生の複雑さや不確実性を受け入れながらも、前向きに進む姿勢を描いています。いくつかのポイントに分けて解説しますね。
  1. **溢れる情報と不確かな世界**
    冒頭で、「人生訓」「経験談」「占星術」「統計学」など、多くの情報が溢れる社会で生きることの困難さが語られています。道理すら通らないような世の中ですが、それでも「超絶G難度人生」(=非常に困難な人生)を生き抜こうとする決意が込められています。
  2. **運命の不思議と受け入れ**
    詩の中心には、命の終わりに向かうはずの「明日」が輝いて見えるという逆説的な表現があります。これは、人生には予測できない奇跡や美しさがあるということを示唆しています。そして、その「魔法の鍵」を誰か(=君)が握っていることへの不思議さ、さらには「神の采配」というものへの疑問が描かれています。
  3. **今を生きるという選択**
    「この風に乗っかってどこへ行く、生まれたての今日が僕を呼ぶ」という部分では、過去や未来ではなく「今日」という今を大切にすることが語られています。「間違いなんかない」と誰かが言うけれど、実際には失敗や悲しいことは避けられない。しかし、それでも「君と生きる明日を選ぶ」と、困難があっても前に進むことを選ぶ姿勢が強調されています。
  4. **情熱と覚悟**
    最後の部分では、感情線、運命線、恋愛線といった占いの要素が登場し、それらが交錯して火花を散らすことで運命の熱さが表現されています。「燃え上がるその炎を燃料に」というフレーズは、逆境や苦しみさえも力に変えて生きるという決意を示しています。「一か八かよりも確かなものは何か」なんて考えている暇はない――つまり、論理や保証ではなく、直感や情熱で生きるべきだという力強いメッセージが込められています。
  5. **まとめ**
    この詩は、人生の予測不可能さ、不条理さを認めつつも、それを受け入れ、情熱を持って前へ進むことの重要性を描いています。運命をコントロールすることはできないかもしれない。でも、それでも「君」と共に生きる明日を選び、新しい朝に「おはよう」と言う。それこそが、生きることの意味だと感じさせる作品ですね。

    この解釈は一つの見方なので、もし他にも気になる部分があれば教えてください!


 なるほど、最近のAIの解釈力は大したものだ。これなら大学入試も合格しそう。
 そこでさらに、

この歌詞は、アンパンマンの歌の精神と同じでしょうか? それとも異なる人生観を表現しているのでしょうか?

と尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。これまた鋭い解釈で脱帽。
面白い比較ですね!アンパンマンのテーマソング(「アンパンマンのマーチ」)は、困難に立ち向かい、人々のために戦うヒーロー精神を歌っています。特に「そうだ うれしいんだ 生きるよろこび」などの歌詞には、シンプルながらも力強いメッセージが込められています。

一方、今回の詩はもう少し複雑な人生観を描いています。アンパンマンの歌が「誰かのために生きる」「前向きな生き方」をストレートに伝えるのに対し、こちらの詩は「人生の不確実性」「運命の偶然性」「迷いながらも進む決意」といった、より哲学的な要素を含んでいます。
共通点としては「困難があっても前に進む」という精神が両者に見られますが、アンパンマンの歌は明快で純粋な善意を表現し、この詩は人生の不可解さを受け入れつつ、それでも生きていくことを選ぶという視点が強いですね。
どちらも前向きなメッセージを持っていますが、アンパンマンのテーマソングは「他者のために生きる英雄の精神」、今回の詩は「人生の複雑さを受け入れながらも進む個人の選択」が主軸になっていると言えそうです。
あなたはどちらの人生観に共感しますか?