じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 NHK-BS4Kで紹介されたフイテン山頂からロシア国境方面の眺め【写真上】と、私自身が実際に登ったロシア国境付近から眺めるフイテン【写真下】。



2024年1月10日(水)




【小さな話題】絶景モンゴル! 草原の帝国 誕生の秘密

 2023年12月25日にNHK-BS4Kで初回放送された、

●体感!グレートネイチャー 絶景モンゴル! 草原の帝国 誕生の秘密

を録画再生で視聴した。放送の後半で紹介されたモンゴル西部のアルタイ山脈(タバンボグド山地)は2019年7月に訪れたことがあり、トレッキングで眺めた時とピッタリ重なる風景が次々と登場し、とても懐かしく感じた。また最後に紹介されたモンゴル最高峰・フイテンは、キャンプ地からもバッチリ見えていた。私自身には登頂できるほどの体力も技術も無いのが、頂上からの高精細の映像が放送されたことで自分も登頂できたような気分にひたることができて満足満足。

 放送の冒頭では、チンギスハーン国際空港から首都ウランバートルに向かう途中の大草原の風景が紹介されていた。私が訪れた時には空港とウランバートルを結ぶ間の風景はもっと混雑していた記憶がありおやっ?と思ったが、2021年に開港した新しい空港であったようだ。
 続いて紹介された大湖盆地(たいこぼんち)では、草原には『ボルホイシャリルジ』、『ヒルスンガショーン』、『タラゴン(ヨモギの仲間)』、スイバの仲間など、一説には500種類以上の草が生い茂っているという。これまで、綺麗な花が咲く植物以外には関心を向けてこなかったが、こんなにたくさんの種類があるということは初めて知った

 さて、この大草原の成り立ちであるが、ほんらいこの地域は年間の降水量が250ミリ以下であり、同じ降水量の地域と同様に砂漠化していてもおかしくなかったはずであるという。にもかかわらず草が生育できたのは、
  1. 乾燥した砂漠にわずかに降る雨が地下水となって湧き出し川となり湖に注ぐ。
  2. 地下の永久凍土があることで、降った雨は地下深くまでしみ込む前に凍結し、徐々に融けることで草原を潤す。このこともあり、モンゴルの大草原は永久凍土のある北部に限られている。13世紀、チンギス・ハーンの時代には永久凍土はモンゴル南部まで広がっていて、勢力拡大に好都合であったようだ。
  3. アルタイ山脈の氷河から供給される水。氷河はダムの役割を果たしている。アルタイ山脈は地殻変動が起こらない地域にあり、もっとなだらかな山々になっていたはずだが、インド亜大陸の衝突の影響でアルタイ山脈と大湖盆地のあいだの断層が発生した。
という3つの理由によるものであるようだ。放送では全く言及されなかったが、地球温暖化が進み永久凍土や氷河が消失していけば、モンゴル北部の大草原も砂漠化してしまうのではないかと懸念される。




 放送で紹介された風景の中で特に懐かしく感じたのは以下の通り。