じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 1月5日の夕方はよく晴れ、旧・京山タワーと夕日が重なる『京山金環食現象』を眺めることができた。日没の方位は1月3日よりも北側(右側)にズレているが、撮影場所を南側に移動させたことでほぼピッタリ重なる写真を撮ることができた。私の住む場所から眺められるのは、あと1〜2日程度。次回は12月上旬となる。



2024年1月6日(土)




【連載】チコちゃんに叱られる! 「赤外線コタツの赤い光」「3種類のチコっと人体実験」

 昨日に続いて、12月29日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日はこのうちの4.と、『チコっと人体実験』について考察する。
  1. おたふくとおかめの違いってなに?
  2. 「鍵閉めたっけ…」となるのはなぜ?
  3. 十二支の中でなぜ辰だけ架空の生き物?
  4. こたつの中の光が赤いのはなぜ?

 まず、4.のこたつの中の光の色であるが、放送では「もともと美容器具だったから」が正解であると説明された。多くのこたつは赤外線を利用している。ヒトの皮膚の分子は常に細かく振動しているが、その振動と赤外線の波長がよく合っているため、体の表面から熱がよく吸収される。但し赤外線自体は目で見ることができない。
 1955年、稲井隆義は赤外線電球の開発に成功。この電球は、点灯していることが分かるように白く光るようになっており自動車の塗料の乾燥に使用されていた。稲井は赤外線を浴びた工員たちの肌がキレイなことに気付き赤外線の熱に美容効果があると突き止め、1956年に『赤外線ビオライト』を発売し、年間10万台を売り上げるヒット商品になった。その際、温めることを見た目でも感じられるよう赤外線電球を赤く塗った。
 当時こたつはニクロム線で温める仕組みだった。稲井は消費者の話を聞く中で、こたつの中が暗くヤケドをしたという声があったことから、1961年に『赤外線健康コタツ』を発売。およし20年で累計生産台数2000万台を突破した。50年以上経った今も我々の足元を照らし続けている。

 ここからは私の感想・考察になるが、私が子どもの頃はまだ、練炭、たどん、湯たんぽなどの暖房が主力であった。その後、1960年代には『赤外線こたつ』が購入されていたと記憶している。但し私自身は洋式の生活スタイルを好んでおり、こたつに入るのは正月にトランプゲームを楽しんだ時ぐらいしか記憶に残っていない。妻の実家でも相当前からコタツは使われなくなり、部屋暖房に切り替えられた。

 なお、ウィキペディアによると、このコタツを開発した会社は、2005年3月31日までは『松下寿電子工業株式会社』、2005年4月からは『パナソニック四国エレクトロニクス株式会社』、2010年10月からは『パナソニック ヘルスケア株式会社』。その後、2014年3月31日に『パナソニック ヘルスケアホールディングス株式会社』が設立され、2018年4月に、パナソニック ヘルスケア株式会社及びパナソニック ヘルスケアホールディングス株式会社は、それぞれPHC株式会社、PHCホールディングス株式会社へと商号変更した、という。かつての『ナショナル』や『パナソニック』ならお馴染みだが、『PHC』などと言われても、PCBやらPFASやら似たような略語があって、加齢が進んでいる私には全く記憶に残らなくなってきた。

 あと、今の時代は、何事につけても省エネが求められており、単に温かく見せかけるだけに赤ランプをつけるのはムダであるように思われる。また、コタツ布団は夏場の保管が場所塞ぎになるほか、足をつっこんだり、食べ物をこぼしたりするので、あまり衛生的とは言えない。なので、コタツ布団なしに暖房効果が得られるほうが良さそうに思う。ま、洋室であれば、室内全体を暖房すれば済むことであり、むしろ、壁やガラス窓の断熱対策を工夫したほうがよいのかもしれない。




 今回取り上げられた疑問とは別に、スタジオで3種類の『チコっと人体実験』が行われた。
  1. 「力を抜くとあら不思議!勝手に腕が上がっちゃう現象」:両腕の手首を抑えてもらい、30秒間腕を上げようと力を入れ続けたあとで力を抜くと腕が勝手に上がっていく。机の下に手を入れて手の甲で机を持ち上げようとしたり、壁に手を押し当てても同じ現象が起こる。
  2. 「え!こすっただけなのに!一瞬で片方の腕が伸びちゃう現象」
  3. 「目を閉じて手のひらに鼻をつけられるとなんか気持ち悪い現象」

 このうち1.は、私自身も確認できた。
 2.については以前にも聞いたことがあったが、今回もわずかながら確認できた。
 3.は一人ではできないので妻に協力を求めたが、気味悪がって瞬間的にしか鼻先をつけてくれないため、残念ながら「気持ち悪い感覚」を味わうことはできなかった。自分の鼻や、ミカンなどに触れてもこの感覚は生じない。一生に一度は味わってみたいものである。