じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 大相撲春場所の8日目の取組が終わった時点で、Bingに、

大相撲春場所が8日目まで終了しました。現時点で優勝の可能性が高い力士を、優勝確率の大きい順に5人挙げてください。

と質問したところ、画像に示すように「予想外の予想」となった。大栄翔は当然であるが、1勝7敗の玉鷲や、すでに引退している隠岐の海が含まれているというのは、いったいどういうデータを参照しているのだろうか。

 続いて、全勝の翠富士が優勝する可能性を尋ねたところ、
【Bing】翠富士は、7日目に高安を突き落として単独首位に立ちました。8日目には碧山を寄り切って無傷8連勝を飾りました3。優勝確率は、横綱・照ノ富士が「ワンチャン(ス)あるぞ」とジョークで言ったように、かなり高いと思います。
というように、最新のエピソードを引用していた。

 なお翌朝(月曜日)に、質問のしかたを修正して、

大相撲春場所は8日目を終わって、翠富士が8連勝で単独トップを守り、1敗で大栄翔が追う展開となりました。この時点で優勝する可能性の高い力士を、優勝確率の高い順に5人挙げてください。

と尋ねたところ、今度は以下のようなほぼ妥当な回答をいただいた。
【Bing】
  • 翠富士:全勝でトップを走る平幕は初めての快挙です3。今場所の最大のサプライズと言えます。
  • 大栄翔:小結で1敗と好調です。先場所までとは別人かのように正代の力強さが際立っています。
  • 正代:関脇で2敗と健闘しています。3関脇を倒すなど6勝を挙げて中日を終えました。
  • 高安:前頭7枚目で2敗と上位陣に食い込んでいます。7日目には全勝対決で翠富士に敗れましたが、粘り強い相撲が光ります。
  • 金峰山:前頭16枚目で2敗と番付下位から追い上げています。初日から6連勝しましたが、8日目には琴ノ若に敗れました。
他にも2敗の力士は琴ノ若や遠藤などがいますが、上位陣との対戦がこれから控えているため、優勝争いに加わるかどうかは未知数です。
 上記に挙げられていない力士のなかで優勝の可能性がありそうな力士としては、若元春、北青鵬を挙げられるかと思う。今場所は横綱・大関休場という異例の場所になっているが、誰が優勝するのか分からないという点でまことに興味深い。また十両でも、朝乃山や逸ノ城のような幕内優勝経験者を先頭に、豪ノ山や落合の活躍もめざましく、幕内と同じレベルの優勝争いが展開していて興味深い。

2023年3月20日(月)



【連載】チコちゃんに叱られる! 『おじさんのくしゃみ』『寝癖とカツラ』

 昨日に続いて、3月17日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この日は、
  1. 懐石料理の石ってなに?
  2. おめでたいときに「バンザイ」と言うのはなぜ?
  3. なぜおじさんのくしゃみはうるさい?
という3つの話題が取り上げられた。本日は残りの3.について考察する。

 この疑問は、
  • なぜくしゃみをするのか?
  • いろいろな人のくしゃみの中で、なぜおじさんのくしゃみはうるさいのか?
という2つに分けて考える必要がある。

 菅本一臣先生(大阪大学)によれば、くしゃみとは「鼻の毛・粘膜についた異物を激しい風とともに対外に排出しようとして反射的に起こる防衛反応」のことである。鼻の毛・粘膜に刺激を感じた場合、脳の延髄にある「くしゃみ中枢」にくしゃみを出せという指令が届く。そうするとくしゃみ中枢は、「肋骨を広げろ!」、「横隔膜を下げろ!」、「肺を膨らませろ!」、「のどの筋肉をしめろ!」という指令を出し、肺の中に大きな風船を作ろうとする。そして「溜め込んだ空気を一気に吐き出せ!」という指令が出ると口からくしゃみが出ていく。この指令は、くしゃみ中枢のスイッチが押されてしまえばおよそ1秒の速さで口からくしゃみが出るようになっており自分でコントロールすることができない。
 くしゃみは、体が大きいほど、また肺活量が多いほどより大きな音が出せる。なので、単純に比較すれば、肺活量が衰えてきたおじさんのくしゃみは若い時よりも小さな音になるはず。このパラドクスは運動制御学によって説明できる。それによれば、脳はさまざまな動きに制御をかけていることが分かってきた。熱いものを触った時に手を引っ込めるという反射の際にも、手をどの程度引っ込めるのかは脳によって制御されており、また「熱っ」というような声の大きさもコントロールしているという。しかし、おじさんの場合は、加齢によって恥ずかしさ・緊張感が減り、脳からの制御=ブレーキが外れるためと説明できる。いっぽう若い女性の場合は、「大きなくしゃみは恥ずかしい」と考えているため、大脳の一部がブレーキをかけている。
 もっとも、ガマンせずに大きなくしゃみをするほうが命の危険をふせぐことにも繋がっているという。くしゃみが口から出る時の速さは時速320kmにもなっており、これを無理に封じ込めようとすると鼓膜が破裂したり、くしゃみを我慢すると血圧上昇や血管破裂を招く場合がある。さらに無理な姿勢でのくしゃみは、肋骨骨折やぎっくり腰を招く危険性があるという。
 ということで、放送では「テレビ体操」のスタッフにより、からだを「く」の字型に曲げて下を向いてくしゃみをするというような「正しいくしゃみ」のしかたが披露された。

 ここからは私の感想・考察になるが、上掲の「おじさんはくしゃみを『恥ずかしい』と思わないので、ブレーキが壊れ大きなくしゃみをしてしまう」という説明は、厳密には、
  • おじさんは羞恥心が無くなる。
  • おじさんは加齢によりブレーキが壊れる。
というように分けて考える必要があるように思う。前者であれば、おじさんの中でも羞恥心のある人はくしゃみを制御、我慢するであろうが、後者であればそもそもブレーキが壊れてしまうので制御のしようがない。また、放送では「おじさん」だけを差別しているように思われたが、「おばさん」ではどうなのかもちゃんと示す必要がある。

 行動分析学的に言えば、くしゃみ自体は無条件反応(レスポンデント反応)であり随意的なコントロールはできない。しかし、鼻の頭をおさえることで鼻への刺激の性質を変えたり【←くしゃみを誘発する刺激を弱める】、くしゃみをする前にハンカチで口を押さえたり、後ろを向いてくしゃみするというように、いくつかのオペラント反応によって恥ずかしさを低減することはできる。別段「大脳のブレーキ」などという比喩に頼らなくても、一連の行動は説明できるように思う。




 余談だが、今回の放送では岡村隆史さんのカツラが妙に目立っていた。しかし放送の終わりの「ひだまりの縁側で・・・」のコーナーではカツラとおでこの境目が全く分からないようにメイクされていた。服装も別。このことから全く別の時間帯に収録されたものであることが確認できた。「ひだまりの縁側で・・・」では寝癖の話題が取り上げられていたが、かつらを着用している人であればかつらを外して寝れば寝癖で困ることは起きないように思う。