じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 半田山植物園の温室のチューリップ。1月27日からこの場所に展示され、一足早い春を感じさせてくれる。

2023年2月3日(金)



【小さな話題】最近視たTV番組「ブラタモリ足利」、「ポッカリ穴探検」、「囲碁界に新風」

 最近、録画・再生で視たTV番組のメモと感想。
  • 【1月28日 NHK総合】ブラタモリ「#227「足利〜足利はときどき天下をとる!?〜
     東京生まれということもあって栃木県・足利市の名前は知っていたが、恥ずかしながら、足利市が足利尊氏と関係があるということは初めて知った。そもそも、京都から遠く離れた地で台頭した足利一族がなぜ一時代を築くことができたのか、これまで深く考えたことが無かった。源頼朝、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などに比べると、歴史上のヒーローにはなりにくい所があったためかもしれない。
     放送のタイトルにもあるように足利市はときどき「天下を取った」ことがあった。1つ目は足利尊氏、2つ目は「足利学校」で、ザビエルによった「日本国中最も大にして最も有名な坂東のアカデミー(坂東の大学)」と評し、16世紀のヨーロッパの地図にも「Bandu(板東)」の近くに「Academia」として記載されていた。足利学校で養成された軍師は関ヶ原の戦いでも貢献した可能性がある。3つ目は織物の大産地になったことであり、「足利銘仙」はヨーロッパのデザインを取り入れ女子学生に人気があった。そして4番目は、全国イルミネーションアワード・イルミネーション部門で2016年から2022年まで7年連続で1位を獲得したという日本一のイルミネーション。放送ではそのイルミネーションが飾り付けられている藤の大木の移植秘話も紹介された。
  • 【1月28日 NHK-BSP(BS4Kでは1月21日放送)】「探検アドベンチャー 魅惑のポッカリ穴 第1弾
     洞窟探検家・吉田勝次とその仲間が、国内にある50mの縦穴、さらに17cmの隙間を潜り込んだり、別の洞窟では水温7℃極寒激流穴に超危険潜水で潜り込み、未知の世界を探ろうとする壮絶な取り組みが紹介された。
     中学生の頃は、ベルヌの『地底探検』の影響もあって、私自身も関東周辺の鍾乳洞探検に魅力を感じたことはあったが、今回の放送にあったような「恐怖の激狭空間」とか「極寒激流穴」は、映像を視ただけで閉所恐怖パニックに陥ってしまいそうだ。
     タイトルが「第1弾」となっているところからみて、いずれ第2弾、第3弾...が放送されることになると思われる。私自身には到底行かれない世界を迫力のある映像で紹介してもらえるのはありがたいが、とにかく取材中、事故の無いように無事をお祈りしたい。
  • 【2月1日 NHK-BS1(NHK総合の再放送)】NHKクローズアップ現代「史上最年少の頂上決戦 囲碁界に新風!若手棋士たちの物語
     放送の初めのあたりで「低迷する囲碁界」という表現があったので、藤井聡太竜王が活躍する将棋界に比べると囲碁界の競技人口が減っているのかと思ったが、低迷とはそういうことではなく、国際大会の場で日本の棋士が成果をあげていないという意味であった。確かに、将棋は殆ど日本国内のローカルなゲームであるのに対して、囲碁は東アジアで広く普及しており、日本の棋戦でタイトルを獲得しているからといって世界一ということにはならない。
     そんななか、放送では、「10歳でプロとなり、中学生でのタイトル獲得を目指す仲邑菫・三段」と「公式戦勝ち星ランキング1位、超攻撃的な碁が「ハンマーパンチ」と称される上野愛咲美・女流棋聖(21)」それぞれの素顔や、今回のタイトル戦の様子が伝えられた。
     なお、こちらの情報によれば、女流棋聖戦の第3局は、2月6日(月)に行われるという。
     私自身は、NHK杯テレビ将棋トーナメントのほうは毎週欠かさず視ているが、囲碁のほうはサッパリ。理由はいくつかあるが、将棋に比べると好手とか敗着とかの理由がイマイチ分からないというのが一番の理由かもしれない。また囲碁は、理論上は二人零和有限確定完全情報ゲームであって、両者が最善手を打てば黒が僅差で勝利するはず【実際はコミで調整するが】。なお、ウィキペディアによれば、
    コンピュータによる探索を利用して19路盤より小さな碁盤における最善手順の研究もなされている。結果は持碁(2路盤)、黒勝ち(3路盤)、持碁(4路盤)、黒勝ち(5路盤)となることが2003年までに解明されている。
    という。
     同じくウィキペディアによれば、日本国内で1年に1回以上囲碁の対局を行う、いわゆる「囲碁人口」は、1982年にはピークの1130万人を記録したが、2020年には180万人にまで落ち込んでいる【但し調査方法が変わっているので正確な推移は不明】。「将棋人口」はこちら【2022年10月31日に発行された「レジャー白書2022」(日本生産性本部・編集発行)】 によれば、500万人で前年の530万人より減少しているが、藤井聡太竜王の活躍もあり、日本国内だけで比較すれば囲碁よりは遙かに多いようだ。
     なお、NHK杯のトーナメント表を見ても分かるように、囲碁では将棋よりも女性棋士がより多く活躍しており、謝依旻七段や、今回の放送でも登場した上野愛咲美・女流棋聖のように、男性棋士に勝利した女流棋士も複数おられるようだ。