じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



10月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る



クリックで全体表示。


 9月26日の日記に記したように、津山線「SAKU美SAKU楽」の臨時列車としての単独運行は9月30日をもって終了。こちらの案内にあるように、10月1日からは土日祝日に定期列車に連結して運転される。写真は、
  • 岡山駅に向かうSAKU美SAKU楽1号。半田山植物園前で撮影。
  • 同上。後方の写真。
  • 津山駅に向かうSAKU美SAKU楽4号。半田山植物園内の中腹から撮影。

2022年10月1日(土)



【小さな話題】色や文字の見え方の不思議(3)この世に存在しない色(2)「補色残像効果」「超緑」「禁じられた色」

 昨日に続いて、YouTube動画で取り上げられていた色覚に関する話題。

 まず昨日の補足。
 昨日も述べたように、私たちが色を感じるのは、いろいろな波長の光が目に入って赤・緑・青のセンサーが応答しその情報が脳で編集されることによって生じる。もし、色覚が波長の長さの違いだけに依存して決まるのであれば、その感覚はもっと一次元的な変化であるはずで、ちょうど、音の高さのような感覚になるはずである。色の違いが量的ではなく質的な違いのように感じられるのはおそらく3つのセンサーにより3次元的な感覚として捉えられているためではないかと思われる。
 このことで少々脇道に逸れるが、私は、中学生の頃までは混色の原理というものを理解できていなかった。絵の具の黄色と青(正確にはシアン)を混ぜると緑色に見えるのは2色の絵の具が化学反応を起こして緑色の色素に変化したためであろうと勝手に考えていた。その後、加法混色と減法混色の違いなどの知識を得ることになったが、美術の授業でも物理の授業でもちゃんと習ってはいなかったように思われる。
 ちなみに、こちらの解説にあるように、カラー印刷でいろいろな色が表現できるのは、減法混色(網点が重なることによって生じる)と並置混色(しきつめられた網点と紙の白によって生じる)の併用によるものであって、さまざまな波長の光だけを反射する多種多様なインクが塗られているわけではない。要するに、じっさいには三原色と黒の網点が発する光が赤・緑・青のセンサーの興奮の度合いを調整することで、色々な波長の光が見えているかのように錯覚させてしまうということなのだろう。同じことは、RGBによる色表現についても言える。リンク先によれば、
2017年現在で典型的なディスプレイは一つのピクセルに24ビットまでの情報を使用している。これは8ビット分を赤・緑・青にそれぞれ割り当てることで各色相 (hue) ごとに256通りの明度や輝度を与えることができる。このシステムにより、16,777,216通り(2563もしくは224)の色相 (hue) ・彩度 (saturation) ・明度 (value) が特定できる。
となっており、テレビやパソコンディスプレイ画面から発せられている光の波長はわずか3種類だけであって、光の波長をいろいろに変えているわけではない。なお、このことから見て、3種類のセンサーを持つ人にとってはカラーテレビの画面とじっさいの風景の色は全く同じように見えるが、4種類のセンサーを持っている人から見れば、テレビ画面ではじっさいよりシンプルな色であり、色数を制限したイラストのような画像に見えているのではないかと推察される。

 さて、元の話題に戻るが、

【ゆっくり解説】実はこの世に存在しない奇妙な色とそれを見る方法【認知科学】

では続いて、この世に存在しない色を見るための特別な方法として3つが紹介された。

 1つ目は補色残像効果がもたらす色である。これは錐体細胞の光のセンサーの一部が疲れることによって生じる現象である。例えば黄色の円を30秒間見続けると、赤と緑のセンサーが一時的に疲労する。その後で黒い画面を提示すると、黄色の円があった場所に暗い青の円が見える。これは黄色の円を見続けていた時に青のセンサーが相対的に疲労しなかったためと考えられる。

 2つ目は「超緑」という現象。もともと緑の波長の光は、緑ばかりでなく青や赤のセンサーも一定程度興奮させているため、いつも見ている緑は赤と青が混じった「汚い緑」になってしまう。そこでピンク色の円を30秒間見続けることで青と赤のセンサーを疲労させると、相対的に緑のセンサーだけが機能するため、鮮やかな緑を見ることができる。同様にシアン色の画面をずっと見たあとでオレンジ色の果物が輝いて見える。

 3つ目は「禁じられた色」と呼ばれるもの。これは、寄り目によって黄色と青の正方形が重なるように見ていると黄色と青が混じったまだら模様のような変わった色を見ることができる。

 ここからは私の感想・考察になるが、センサーをコントロールしたり、脳に錯覚を起こさせるような方法は他にもある。このあたりの現象は北岡先生のサイトでも各種紹介されている。このほか、主観色と呼ばれる現象もあるが、それが起こる原因については未だ謎のようである。

 次回に続く。