じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 土曜日の朝、妻のスマホでマイナポイント第2弾の申請手続を行ったが、【7月3日の日記参照】、その3日後の火曜日、WAONステーションで、WAONに移し替え可能な15000ポイントが届けられていることが確認できた。第1弾と異なり、今回は、現金チャージは不要で【第1弾では2万円をチャージした後にポイント付与】、登録をしたという行為自体にポイントが付与されていた。、登録からポイント付与までが短期間であり、行動分析学でいう強化随伴性の原理に適合していると言える。
 もっとも7月3日にも述べたように、ここで強化されたのは、「マイナンバーカードに新たな機能(健康保険証、公金受け取り口座)を登録する」といった「登録する」という行動であって、マイナンバーカードを使うという行動自体ではない。実際、私自身のカードも、ポイント申請後は再び金庫のカード入れに収納された。健康保険証は従来通りの紙の保険証を使うし(そうでないと、医療機関でカードリーダー故障した時に待たされる)、公金受け取りというのはそんなに滅多にあるものではない(あっては困る)。
 あと、これも繰り返しになるが、私が購入したRakuten Hand 5Gではマイナポイントアプリやマイナポータルアプリがインストールできず手続をすることができなかった。妻のiPhoneが適合していたため夫婦2人分の手続を済ませることができたが、もしそうでなければ、大変な手間がかかるところであった。なぜRakuten Hand 5Gでインストールできないのか技術的な問題は分からないが、このままでは楽天モバイルの成長戦略の重大な欠陥になるであろう。マイナンバーカード関連アプリが使える機種に無料交換するか、もしくは総務省に掛け合って関連アプリがRakuten Hand 5Gでも使えるように改良してもらうか、早期の改善が望まれる。


2022年7月6日(水)



【連載】「あつまれ!数ぽよ。」(1)音階と数学

 今年の3月18日と3月25日に、NHK-BSPで、

レギュラー番組への道『あつまれ!数ぽよ。』

という番組が2回にわたり放送された。
 「レギュラー番組への道」というのは、「全国のテレビ番組制作者たちが「レギュラー番組化」を目指して腕を競う、チョットとんがった開発番組枠!」とのことで、実際その枠の中で放送されたいくつかの番組はレギュラー化されたようであるが(例えば、「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」)、ここで取り上げる「数ぽよ」については前年ながらレギュラー化は見送られたらしく、4月以降に第3弾が放送された形跡はない。ということで、HDDに録画した内容を削除する前に、備忘録として、参考になった点をメモしておく。

 まず「数ぽよ(すうぽよ)」というけったいな故障だが、これは番組独自に命名されたものであり、「数学にちょっと興味があってもっと知って見たい」と思っている人のことを言うらしい。

 さて3月18日に放送された1回目の前半では「ピアノ1/2計画」という話題が取り上げられた。ピアノには数学が隠れているという。
 まず、グランドピアノの中を覗くとたくさんの弦が配置されているが、クターブは空気の振動に連動しており、y=(1/2)という指数関数になっている。なので、弦の長さをyとして、低い音から高い音の方向をx軸とすると、指数関数のグラフの通りに弦が配置されていることが見て取れる。
 ギターの場合は、ブリッジからフレットまでの長さは上のフレットにいくほど少しだけ長くなっており、これはy=1.06xという指数関数に従っている。この1.06を12乗すると、約2になる。
 またピアノの「ドミソ」は、2オクターブ低い「ド」を1とすると、その4倍、5倍、6倍の振動数の音となっている。このほか
  • 「ド」と「ファ#」は1:√2の不協和音となっていて落ち着かない感じ
  • バッハの「ゴールトベルグ変奏曲」では、3の倍数を随所に偲ばせている
  • 素数のみの旋律をつかった即興曲
などが紹介された。

 音階については私自身も子どもの頃からいくつかの疑問をいだいていた。例えば、
  1. なぜ、協和音と不協和音があるのか?
  2. なぜ、長調は楽しそうに、短調は悲しそうに聞こえるのか?
  3. なぜ1オクターブは全音と半音から構成される7つの音(ドレミファソラシ)でなければならないのか?
などなどである。このうち1.や2.は、おそらく波長の重なり合いの違いが聴覚器官に何らかの異なる反応をもたらすためと推測される。
 また3.については、その後全音音階とか、チェレプニン音階などがあることを知った。現実問題として、ピアノを使って作曲している限りは、ピアノの音階から外れた音を含めることはできないが、バイオリンとか自分の声で曲を作る時にはもっといろいろな音の変化があるはずだ。もっとも、幼少時にどの言語に接したのかによって、子音や母音がカテゴライズされていくのと同様、メロディーというのも、幼少時にピアノ曲を聴いたり楽譜に基づいて合唱の練習をする中で音階としてカテゴライズされていくため、ピアノの音階から外れた高さの音をいろいろ耳にしても、記憶・再生の段階ではピアノ音階に再配列されてしまう可能性がある。また、メロディーは常に何らかの思い出や感情と結びついて記憶されていくため、幼少時にピアノ音階のメロディーばかり聴いていた人にとっては、その音階から外れた別の音階のメロディーに接しても、あまり感動しないか、不快な機械音として聞こえてしまう可能性もあるように思う。

 次回に続く。