じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 帰省先から岡山に戻った翌日、岡山での初日の出と初日の入りを両方眺めることができた。初日の入りの方位は旧・京山タワーの北側(右側)まで移動しており、すでに「京山皆既日食現象」は終わっていた。なお、初日の入りの写真の右上の彗星状の光点は、飛行機雲。

2022年1月09日(日)



【連載】チコちゃんに叱られる!「最強の名字」「運動会の紅組、白組」

 昨日に続いて、1月2日に放送された表記の番組についての感想と考察。本日は、
  1. なぜ年賀はがきにはお年玉くじが付いている?
  2. なぜ正月にお屠蘇を飲む?
  3. 最強のシャボン玉決定戦
  4. なぜコロコロよりゴロゴロの方が大きく感じる?
  5. なぜ運動会で紅組と白組にわかれる?
という5つの話題のうち、4.の続きと、5.について考察する。

 まず4.の話題の終わりのところでは、「最も強そうなお名前」として、
  • 第3位:「ごが」(五賀・伍賀) 福島県、関東地方、岡山県、兵庫県など
    →濁点のついた音の中でもガ行は特に強い。また母音でも「あ・お>え>う>い」という強さの順があるゆえ、「ご」と「が」の両方がはいる「ごが」は大きく感じる
  • 第2位:「だいごぼう」(大悟法) 滋賀県、千葉県など
    →濁点が3つ入っている
  • 第1位:「ごりゅうかんだ」(五龍神田・五竜神田) 広島県などでわずか数人
    「ご」と「だ」の濁点が最初と最後に入っており、また名前が長いと強そうに聞こえる
というTop3が紹介された。
 もっとも日本語の名前は普通は漢字で表記されるため(一部、平仮名や片仮名の名前もあるが)、そのイメージは表意文字である漢字によって影響される部分がある。今回取り上げられたような、濁音や母音そのものが持つイメージは、あくまで、無意味綴や擬音語・擬態語の範囲にとどまるのではないだろうか。

 ちなみに、少し前にNHKで4Kリマスター版として再放送された「ウルトラQ」に登場する怪獣の名前は、「ゴメス」、「ゴロー」、「ナメゴン」、「ガメロン」、「ゴルゴス」、「バルンガ」、「ガラモン」、「カネゴン」、「パゴス」、「ラゴン」、「ゴーガ」、というように、「ゴ」と「ガ」の音が多く含まれているように思われる。子どもの頃に、「ゴ」や「ガ」を含む怪獣の名前に接していれば、同じ音を含む人の名前を耳にした時にも怪獣をイメージする可能性はあるかもしれない。




 最後の5.の「運動会の紅白」は私は源平に由来していると思っていたが、番組でも「平氏が赤、源氏が白だったから」であると説明されており、私も正解となった。「紅白」は運動会の赤組・白組のほか、剣道や柔道でも使われている。もともと、平安末期のいくさは名乗り合っての一騎打ちであるため対戦相手がはっきりしていたが、その後、合戦が大規模化・全国化するなかで、戦いは集団戦に変わっていった。そこで敵味方を判別するために、赤や白の旗が登場した。これらは『平治物語』の記述や『平家物語絵巻』の絵の中でも描かれていた。平氏が赤、源氏が白を選んだ理由については諸説があるという。平安末期以降、旗には家紋が追加され、自分の所属や軍の威厳が強調されるようになった。

 明治時代になると、運動競技の教則本『団体運動日本新遊戯法』にも「生徒を二分して源平両隊となし」とか「示勝旗 紅旗白旗」といった記述があり、学校教育現場に取り入れられたという。

 ここからは私の感想になるが、私が小学生の頃の運動会は確かに「赤組」と「白組」に分かれていたが、中学の時はA、B、CだったかA〜Dだったか忘れたが、3組以上に分かれていたと記憶している。私の子どもたちや孫たちの運動会でも、5つ前後の組に分かれており、紅白に二分されることは無かった。これが何らかの意図、例えば二分すると半分は負け組に属することになってガッカリしたり、二分されることによる対立が生じたりすることを避けるため(3以上に細分化しておけば、勝ち組は少数派になるし、対立が生じにくい)によるものか、とにかく、競争を持ち込まないという趣旨によるものか、よく分からないところがあった。なお、ここ数年は、コロナ禍のため、孫たちが出場する運動会を観戦できない状態が続いている。

 次回に続く。