じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 8月27日の日記でカタツムリの話題を取り上げたところであり、その復習を兼ねて頭部の接写を試みたところ、大触覚の間に瘤のようなものがあることに気づいた。ネットで検索したところ、ウィキペディアに「オナジマイマイ科やニッポンマイマイ科では、生殖期に大触角の間の「額」の位置が盛り上がって瘤(こぶ)状になっているのが見られることがある。これは頭瘤(とうりゅう)と呼ばれるもので、性フェロモンを分泌すると考えられている。」という説明があった。写真右は昨年10月に接写したものであるが、こちらのカタツムリも大触覚の間に多少の隆起があるものの顕著ではなかった。



2021年9月5日(日)



【小さな話題】『プロジェクトX4Kリストア版』7月〜8月放送分 その7 コンビニ(2)

 昨日に続いて、プロジェクトXの話題。本日は、

●【8月17日放送】#027『日米逆転! コンビニエンスストアーを作った素人たち』

についての備忘録と感想。

 番組では続いて、1974年5月15日の第1号「豊洲店」開業後の苦労話として、売れ筋商品の把握や、商品の常時補充を確実にするために仕入れの個数を減らすための問屋さんとの交渉、などのエピソードが紹介された。

 ここで少々脇道に逸れるが、ネットで調べたところ、コンビニの御三家の売上高と店舗数は以下の通りとなっていた。
  • 売上高(2021年)
    • セブン-イレブン 31,088億円
    • ローソン 6,660億円
    • ファミリーマート 4,733億円
  • 店舗数(2021年1月)
    • セブン-イレブン 20,879
    • ファミリーマート 16,477
    • ローソン 13,610
 次に各社の創業の経緯を調べたところ、
  • セブン-イレブン
    • 1927年に、氷小売店のサウスランド・アイスカンパニーとして創立。
    • セブン-イレブン(英: 7-Eleven)は、アメリカ合衆国発祥の大手コンビニエンスストアチェーン。日本においては、株式会社セブン&アイ・ホールディングスの子会社でコンビニエンスストア最大手の株式会社セブン-イレブン・ジャパンが事業展開している。チェーンストアとしても世界最大の店舗数を展開している企業。
    • 1973年11月 株式会社ヨークセブンを設立し、アメリカ本社のサウスランド社とライセンス契約を締結。
    • 1974年5月15日 第1号「豊洲店」を出店。
    • 1980年11月  国内出店数1,000店舗を達成。
  • ローソン
    • 原型となったミルクショップローソンはアメリカ・オハイオ州の牛乳屋J.J.ローソンが1939年に同州に開店した店。ローソンの看板のミルク缶はここに由来する。
    • 三菱商事の子会社として三菱グループに属している。
    • 1974年(昭和49年)時期不詳 - ダイエーが米国コンソリデーテッドフーズ社とコンサルティング契約締結。
    • 1976年11月26日 サンチェーン1号店「駒込店・町屋店・富士見台店、3店同時に開店。
    • 1982年 ローソン、サンチェーン総店舗数1,000店達成
  • ファミリーマート
    • 日本発祥のコンビニ。
    • 1972年9月 株式会社西友ストアー(現・西友)が、社内の企画室に小型店担当を設置。
    • 1973年9月 実験店舗として埼玉県狭山市水野に1号店である狭山店(現在の入曽店)を開店
    • 1987年2月 国内出店数1,000店舗達成。
 こうして3社を比較してみると、第1号店はセブン-イレブンが1974年5月、ローソンが1976年11月、ファミリーマートは実験店舗としては1973年9月となっていて、ほぼ同時期。実験店舗としてはファミリーマートのほうが早い。これらからみて、日本のコンビニ産業のすべてがセブン-イレブンから始まったわけでは決して無いようにも思える。

 セブン-イレブンの関連で興味深いのは、もう1つ、1990年、アメリカのご本家が経営破綻に陥ったことである。原因は無計画な経営と不動産投機の失敗にあり、日本のほうから経営再建の支援を行った。わずか3年で黒字経営に転換し、アメリカで戦後最大の再建劇と呼ばれた。アメリカの7-Elevenは、2005年には、セブン&アイグループの完全子会社となり現在に至っているという。

 セブン-イレブンを初めとするコンビニ業界については、その後、ネガティブな側面もいろいろ耳にすることがある。思いつくままに挙げてみると、
  • 短縮営業をめぐるオーナーとの対立。
  • 24時間営業による電力消費。
  • 配送トラックがもたらす二酸化炭素排出、道路占有。
  • 大量のプラスチック容器
  • 簡単にタバコが買えたり、路上禁煙区域にあってもコンビニ喫煙所で堂々と喫煙できたりするため、禁煙を希望する人たちにとっての妨げとなる。
  • 出入口近くの喫煙所による受動喫煙。
  • 人が少ない時間帯でも営業しているため犯罪が起こりやすい。
などがありそう。

 余談だが、岡大周辺では、南北通りにセブン-イレブンとファミリーマートが各1軒。ほかに、岡大南福利施設内にセブン・イレブン岡山大学店というのがある。この岡山大学店は、店内は普通のセブン-イレブンと変わらないが、他店と異なり営業時間が短い。開店当初のオーナーは岡大生協の専務理事が兼任していたが、現在の営業体制は未確認。このほか、法界院駅周辺には、セブン-イレブンが2軒、ローソンも2軒ある。