じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 台風9号は、広島県に上陸したあと、8月9日の午前9時には岡山県北部のあたりで温帯低気圧に変身した。岡山市の合計の雨量は38.5ミリ、最大瞬間風速は8月9日の9時04分に記録した24.1メートルとなった。岡山近辺では、幸い、顕著な被害は無かったようだ。
 今回の台風9号の最低気圧は985ヘクトパスカルであると記録されているが、上陸後にむしろ勢力を強め、左の画像にあるように、温帯低気圧になった時点では982ヘクトパスカルと表示されていた。もっとも、台風中心の気圧は5ヘクトパスカル刻み、温帯低気圧は2ヘクトパスカル刻みで気圧が表示されるので、「台風985ヘクトパスカル→温帯低気圧982ヘクトパスカル」という表記の変更は必ずしも気圧の低下を示しているのかどうかは分からない(台風の時点で982ヘクトパスカルであった可能性もある)。
 興味深いのは、岡山市の気圧が午前6時頃から午前10時頃までずっと985ヘクトパスカル台であった点だ【赤枠」。この時間帯は一時的に風が弱まり【青枠】、また風向が東から西に変化している【緑枠】ことが見て取れる。台風の目に相当する低圧域が岡山を通過したことを示しているように思われる。


2021年8月10日(火)



【連載】さっぱり分からん暗号資産(1)サトシ・ナカモト

 7月19日の22時〜22時30分に、NHK総合で、

21世紀の複雑社会を超定義「暗号資産(仮想通貨)を超定義の巻」

という番組が放送されていた。ちなみにこの番組は「21世紀の複雑社会を超定義」というシリーズの第1回目の放送であり、漫画家役として町田啓太さん、担当編集者役として橋本マナミさんが登場。こちらの紹介記事によれば、
今とても気になるけど複雑な社会事象を一人語りのプレゼンドラマとCGなどを駆使した斬新な映像表現で誰もが分かるよう一気に解説していき、最後にその事象の壮大な相関図を作り上げる20代30代の視聴者に向けて送る、新たな形の情報エンターテインメント番組「21世紀の複雑社会を超定義」
ということであったが、毎週放送ではなさそうだ。2回目以降がいつ放送されるのかは不明。

 さて、今回取り上げられた「暗号資産(仮想通貨)」については、毎朝視聴している「モーサテ」や「日経モーニングプラスFT」でたびたび取り上げられており、そういう取引があるということは知っているが、根本的な仕組については私には全く理解できていなかった。個人的には
  1. 暗号資産取引というのは所詮ネズミ講のようなものではないか?
  2. 法定通貨ではないので、債務弁済を拒否できるのではないか?
  3. 紙幣類似証券取締法に違反することはないのか?
  4. 投機行為は賭博にならないのか?
  5. 億り人への課税はちゃんと行われているのか?
といった疑問があるが、とにかくなぜこういうものが注目されているのかが理解できていなかった。今回の番組を視聴することでいくらか理解が進むかと期待したが、録画を3回以上再生しても根本的な仕組については理解できなかった。この「じぶん更新日記」は、何が分かったのか(それにより自分がどのように更新されたのか)を記すことにしているのだが、今回の連載では、何が分からなかったのかを中心に取り上げることになる。

 さて、今回の番組は、暗号資産をタイトルに含めているが、大部分はビットコインについての話題であった。

 ウィキペディアにも記されているように、ビットコインは2008年にサトシ・ナカモトという名前を使った無名の人物またはグループによって発明された。しかしサトシ・ナカモトというのが実在するのか、実在しているとして現在何をしておられるのかは全く分からないという。ウィキペディアのリンク先によれば、正体をめぐる推測の候補には、なんと、ABC予想で知られる望月新一先生のお名前まで挙がっているという。なおウィキペディアによると、「もしナカモトが個人であり普通の睡眠習慣の持ち主であるなら、彼が住んでいるのはUTC-05:00もしくはUTC-06:00の地域と推測される。これは北米の東部標準時や中部標準時、中央アメリカの西インド諸島や南米が当てはまる。」と推定されている。

 サトシ・ナカモトは2008年10月31日14時10分(ニューヨーク時間)に、暗号資産に関心を持つ人たちのメーリングリストに、

Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System.

という論文のリンクを貼った。このリンクは今でも生きており、日本語による翻訳や解説記事も閲覧可能である。数例を挙げると、 などなど。

 次回に続く。