じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 1月9日の岡山はよく晴れ、朝の最低気温はマイナス5.7℃を記録した。
 明け方の東の空には、月齢25.2の月と、金星が輝いていた。月と金星は1月12日の朝に1°29′まで接近するが、かなり低い位置になる。なお夕方の空のほうは1月10日頃に、水星と木星と土星が接近するがこれまたかなり低い位置。

2021年1月9日(土)




【連載】#チコちゃんに叱られる!「なんで門松の竹は斜めにカットされているの?」「なんでエビやカニはゆでると赤くなるの?」

 1月8日に初回放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。

 今回は、
  1. なんで門松の竹は斜めにカットされているの?
  2. なんでエビやカニはゆでると赤くなるの?
  3. なんで二酸化炭素が増えると温暖化するの?
という3つの話題が取り上げられた。本日はそのうちの1.と2.について考察する。

 1.の門松の竹を斜めに切った「そぎ」については、番組でも紹介されたように、徳川家康由来という説(要筐辨志による)があるが、あくまで一説であるようだ。ウィキペディアでも、
現在の門松は中心の竹が目立つが、その本体は名前で解るとおり「松」である。古くは松などの常緑樹を飾っていたが、鎌倉時代以後、竹も一緒に飾るようになった。
竹の先端部の形状は、斜めに切った「そぎ」と、真横に切った「寸胴(ずんどう)」の2種類がある。 一説では、「そぎ」は徳川家康が始めたもので、徳川家康の生涯唯一の敗北として知られる「三方ヶ原の戦い」(1572年)のあと、対戦相手の武田信玄に対して、次は斬るぞという念を込めたのが始まりとされる。
と説明されている。またこちらでは、番組でも紹介された「信玄公の歌「松枯れて 竹類なき あしたかな」(まつかれてたけたぐひなき あしたかな)」と家康公の歌「松枯れで 武田首なき あしたかな」(まつかれでたけだくびなき あしたかな)」が紹介されていた。
 ま、由来はともかく、今の時代でもなお「そぎ」が定着しているのは、見栄えがよいためではないかと思われる。




 次の2.であるが、赤い色素は、エビやカニが食べている藻(ヘマトコッカス藻)の中に含まれるアスタキサンチンに由来していると説明された。鮭の赤身やフラミンゴの赤い色になっているという。但し、エビやカニの場合は、殻の中でアスタキサンチンがタンパク質と結合しているため、別の色になる。ゆでるとタンパク質がバラバラになるため、体の表面にアスタキサンチンが出てきて真っ赤になるということである。なお、スノークラブというカニはアスタキサンチンを含む藻を食べないため、ゆでても赤くならないとのことであった【こちらで展示】。

 番組ではさらに、アスタキサンチンには抗酸化作用があり、動脈硬化や糖尿病の予防への効果が期待できる(効果を保証するものではございません)と説明されていた。もっとも、人間がアスタキサンチンを大量に摂取した場合でも、死んだあとで赤くなるのかどうかは不明(火葬する前に死体をゆでれば赤くなるかもしれない)。

 次回に続く。