じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨年に続いて、生協ブックストアで『天文年鑑』を購入した。1963年版以来、累計で59冊目となる。ネットだけでも、アストロアーツなどから最新の天文情報が得られるのだが、きょうの月齢とか、この先1年間の惑星情報などをすぐにチェックできるという点ではまだまだ役立っている。
 なお、昨年の記事で、2020年の月齢簡便計算に使うαの値は「+3」であると記した。αの値は毎年11ずつ増えていくので(30を超えたら30マイナス)、2021年はα=14となる。
 2021年は5月26日に皆既月食が見られる程度で、大注目の天文現象はあまり起こらないようだ。節分が2月2日となるのは1897年以来であるという。もっともウィキペディアによれば、2021年以降は閏年の翌年には2月2日になる年が続くようだ。これはグレゴリオ暦による調整の関係で西暦2000年が閏年となったためで、西暦2100年が閏年にならないことによってまた元のサイクルに戻る。

2020年12月01日(火)



【連載】60年前の童話全集は孫たちの役に立つか?(3)ドイツ童話集とグリム童話集

 11月27日に続いて、昔、私自身が子どもの頃に読んだ童話全集の話題。

 前回取り上げた『ドイツ童話集』は、目次順に、
  • ちびのムク
  • ほらふきだんしゃくシベリアの旅
  • きびどろぼう
  • 雨ひめさま
  • りこうなむくどり
というように全部で11編が収納されているが、前回取り上げた『雨ひめさま』以外のストーリーは殆ど忘れてしまった。いま読み返してもあまり面白いとは感じない。孫たちに読ませてもたぶん同様であろう。
 童話集の終わりのほうには『くるみわり人形とねずみの王様』が収納されていた。おやっ『くるみわり人形』って、ロシアの童話ではなかったか? と一瞬思ったが、これはチャイコフスキーの影響が大きすぎるためであり、原作はドイツのエルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンであった。いずれにせよ、いま読み返してみても、何がなんだかよく分からないところがある。特に、7歳のマリーがなんで王妃として迎えられるのかはよく分からない。

 ドイツの童話と言えば、グリム兄弟の童話が真っ先に浮かぶが、この童話全集では、グリムの童話は『グリム童話集』として別立てになっている。
 グリムの童話は、子ども向けに改変されたものばかりで、それはそれで面白いとは思うが、オリジナルのグリム童話は知らないままでよいのか、という問題は残る。

 不定期ながら次回に続く。