じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 11月25日の楽天版に掲載した法界院(金剛山遍照寺法界院)アルバムの中に、弘法大師を拝んでいるカマキリの写真を掲載したが、接写した眼の中に黒い点があって、振り返ってこちらに視線を向けているようにも見えた。これは、偽瞳孔と呼ばれていて、じっさいにはこちらを見ているわけではなく、ストロー状の複眼のうち、観察者から見て眼の奥までの方向が一致した個眼が黒く見えているだけであるという。

2020年11月24日(月)



【小さな話題】来年の大相撲

 新型コロナ対策として、福岡ではなく国技館に会場を移して開催された大相撲11月場所は、2横綱(白鵬、鶴竜)が初日から休場、2大関(朝乃山、正代)が途中休場というなか、ただ一人の大関・貴景勝が、小結・照ノ富士との優勝決定戦を制して、13勝2敗で2度目の優勝を決めた。

 定年退職後はもっぱら17時過ぎから夕食をとっているため、幕内後半戦はほぼ毎日、NHKの中継を観ていた。休場の多い場所ではあったが、志摩ノ海、宝富士、千代の国、琴勝峰、若隆景、翔猿などが活躍し、いつもの場所以上に盛り上がりを見せたように感じた。

 2020年は新型コロナの影響で5場所だけの開催となったが、その5場所の優勝力士は、徳勝龍、白鵬、照ノ富士、正代、貴景勝というように、別々の力士が優勝しており、世代交代が実質的に進んでいることを示している。
 白鵬と鶴竜は率直に言ってもはや過去の力士になってしまったように思う。横綱審議委員会からも「注意」を決議されており、来年の早い時期に引退を表明するのではないかと予想される。

 今後の横綱昇進争いとしては、貴景勝が最も有力だが、朝乃山や正代も怪我が完全に回復すれば、来年後半にそのチャンスがありそう。このほか、再度の怪我に見舞われなければ、照ノ富士が大関昇進し、その勢いで一気に横綱になる可能性もある。そうなれば、大関→序二段陥落→大関復帰→横綱昇進という相撲界最大のレジェンドとなり、多くの人の励みにもなる。貴景勝の場合も、175cmという小さな体で、突き・押し一徹の相撲に集中しており、これまた別の面で、多くの人の励みになるように思う。

 三役、幕内力士の中で今後特に活躍が期待されるのは、隆の勝、若隆景、大栄翔、琴勝峰あたりだろうか。特に、身長191cmの琴勝峰は、来年中には大関昇進の可能性が高い。
 このほか十両以下では、2020年7月場所で序ノ口優勝、翌9月場所で序二段優勝、今回の11月場所でも三段目優勝を果たした身長200cmの大器、北青鵬がどこまで上がってくるのか興味深い。
 もっとも大相撲の強さは体の大きさだけで決まるわけではない。土俵が盛り上がるためには、今場所は不調に終わった翔猿、炎鵬、照強、また今場所は十両で活躍した石浦、宇良などに期待がかかる。このほか、現役最高齢力士、華吹も頑張っていただきたいところだ。

 ということで、来年に向けた大相撲の話題は終了だが、とにかく、怪我による休場が多すぎる。過去の伝統に囚われず、怪我防止のための対策をもっととるべきではないか。専門的なことは分からないが、これまでに土俵上や土俵から落ちる時に発生した怪我の原因を分析し、土俵の周りにクッションを配置するとか、膝のサポーターを改良するといった対策を検討する必要があるように思う。