じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 ハナモモの花は、少なくともピンク、白、赤の3色の種類があるが、この時期の葉っぱの色もそれに対応しており、ピンクと赤の花を咲かせる木は葉っぱも赤みがかっているようである。写真上は、花の色と葉っぱの色の比較。写真下は、落葉の色の比較。

2020年11月8日(日)



【連載】#チコちゃんに叱られる!「なんでフライドポテトは止まらなくなるの?」

 11月6日に初回放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。

 この回は、
  1. なんでフライドポテトは止まらなくなるの?
  2. なんで寒くなると葉っぱが落ちるの?
  3. ホットケーキとパンケーキって、なにが違うの?
という3つの話題が取り上げられた。本日はこのうちの1.について考察する。

 1.の「なんでフライドポテトは止まらなくなるの?」については、当初は「カリウムとナトリウムの無限ループが生まれるから」と説明された。番組によれば、ジャガイモはカリウムを豊富に含んでおり、これを食べると体内のカリウムが蓄積される。そうすると体のバランスを保つため塩分(ナトリウム)が欲しくなる。この無限ループが「やめられない、止まらない」ことになるというのである。
 しかし、大竹まことさんが、カリウムを多く含んだ「フライド・里芋」、「フライド・アボカド」、「フライド・乾燥バナナ」を試食したところ、必ずしも無限ループは生じなかった。ということで、最終的な正解は「おいしいから」に修正された。

 ウィキペディアのリンクによればこちらにも、フライドポテトを欲する理由が考察されている(2018年6月25日配信、杉村啓氏)。そこでは、
  • その1.油の薬理学的報酬効果
  • その2.塩分が起こす快感
  • その3.カリウムとナトリウムの関係性
という3つが挙げられており、「その3.」は今回の番組と同様だが、その1.とその2.は番組では言及されていなかった。

 ここからは私の考えになるが、当初の「カリウムとナトリウムの無限ループ」説は、やはり間違っているように思う。なぜなら、ジャガイモを大量に摂取することが体内のカリウムを増やすと言っても、それは消化吸収のあとの話であろう。いくら何でも、食べている最中にたちまちカリウムが増えて、そのことで塩分を求めることにはならないはずだ。それと、「カリウムとナトリウムの無限ループ」だけで止まらなくなるというなら、ポテトサラダでも、肉じゃがでもみな、やみつきになるはずであろう。

 やはり、杉村啓氏の記事の「その1.」と「その2.」が主要な原因になっていると考えるべきではないだろうか? とりわけ、エンドルフィンの効果は大きいように思われる。これは、食べ出すと止められないスナック菓子についても同様と思われる。

 もっとも、私自身は、フライドポテトもポテトチップスもあまり好まない。海外旅行先とか機内食でフライドポテトが出された時はいちおう口にするが、自分から食べたいと思ったことは一度も無い。私にとって食べ始めると止められないものとしては、甘納豆や甘栗など、甘味のあるものに限られている。

 なお、番組の説明の改訂版「おいしいから」は、トートロジーであって全く説明になっていない。視聴者、とりわけ毎回この番組を楽しみにしている子どもたちが、こうした偽の「説明」に納得しないことを願う。

 次回に続く。