じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 用水路に映るウキツリボク(チロリアンランプ、アブチロン)。用水路の流れが殆ど止まっているため、水面が鏡になっている。

2020年11月7日(土)



【小さな話題】

YouTube投稿で新たに学んだこと

 12月からのオンライン授業に備えて、動画(じっさいは殆どが音声つきスライド)の準備に取り組んでいる。私が予定している方式は、大学のオンライ授業専用サイトで基本情報を提供しつつ、そこからのリンクでYouTube公開の動画を視聴してもらうということだが、当初は想定していなかった点がいくつかあり、変更を迫られることになった。

 まず、配信する動画は当初は受講生限定の「非公開」の設定にしようと考えていた。私は「非公開」というのはパスワード入力で閲覧可能になる方式かと思い込んでいたが、じっさいは
以下にメールアドレスを入力して、他のユーザーが非公開動画を閲覧できるように招待できます。非公開動画を閲覧するためには、招待されたユーザーは自分の Google アカウントにログインする必要があります。
という方式であることが判明した。しかしこの方式では受講生にGoogleアカウント取得を強要することになるし、しかも受講生全員を「招待」する手間がかかり、オンライン授業としてはふさわしくない。そこで、「限定公開」方式とし、受講生のみにURLを教えるという形をとることにした。このやり方では、URLが受講生以外にも流出する恐れがあるが、ま、別段、第三者が視聴したとしても、誰かがお金をだまし取られることにもならないし、個人情報が流出するわけでもないのでそれでよかろうと思う。

 もう1つ、すでに完成した動画をYouTubeに試しにアップロードしたところ、99%処理の段階でストップしてしまった。原因は、当該ファイルの表示時間が15分を超えていたためであり、Googleアカウント確認をとることで無事解決した。

 65+α歳の私にとって、新しい手順に慣れるのは容易なことではないが、認知症予防を兼ねて一歩一歩身につけていきたいと思う。




「川崎 丘の上の動物公園」

 土曜日、食事中にテレビのスイッチを入れたら、NHK「ドキュメント72時間」で

「川崎 丘の上の動物公園」

という話題を取り上げていた。10月23日の再放送であったようだ。途中からの視聴であったためどこの動物園なのかは分からなかったが、ネットで調べたところ、川崎市の

夢見ヶ崎動物公園

であることが確認できた。

 動物園というと、エサ代や衛生管理、安全対策などにコストがかかることから、植物園に比べると入園料が割高で、普通は入場料が500円以上、場所によっては1000円以上(岡山の池田動物園は大人1100円)となる場合があり、頻繁に通うことはなかなかできない。ところが、この動物園は入園料が無料というから驚きである。ウィキペディアによれば、経費は川崎市の税金や宝くじの助成金が使われているとのこと。

 動物園にはいくつかの役割・使命があり、観る側に限っても、少なくとも2つの楽しみ方がある。
 1つは、子どもに、絵本や図鑑ではなくホンモノの動物を見せるということだが、これは1〜2回の来園で飽きられてしまう。

 もう1つは、頻繁に通うことで、馴染みの動物の生きざま、そして生まれてから死ぬまでの一生に接することである。私自身も、以前、京都に住んでいた時には、京都市立動物園を何度も訪れたことがあった。市内の枯山水庭園で瞑想にふけるよりも、馴染みの動物たちに出会うことのほうが遙かに元気づけられたものである。今回の番組でも、動物たちの生きざまに関心をいだいている人たちが登場していた。

 動物園の1つの問題は、野生動物を、彼らの本来の習性が発揮できないような狭い檻に閉じ込めて飼育することにある。最近ではだいぶ改善されているようだが、狩りをするような大型肉食動物ではなかなか難しいだろう。1つの改善策は、比較的狭い空間でも活発に動けるような小動物を飼育するか、あるいは大型であってもあまり動き回らない草食動物を飼育するというように、動物の種類を限定することである(大型草食動物は一日の大半を摂取と反芻に費やすため、それほど動き回らないことが多い)。あと、日本在来の動物のほか、害獣とされているようなヌートリアなども、癒やし系の動物として飼育してもよいのではないかと思う。気候風土が異なる環境で生息している動物たちよりは遙かに飼育しやすいし、コストも安く済むはずだ。