じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 西チベットで食べたラーメン。いずれも、容器に「ぐるぐる模様」はついていなかった。 4500〜5000メートルの標高ではあったが、麺はしっかり茹でられていた。↓の記事参照。


2020年7月18日(土)



【連載】#チコちゃんに叱られる! 「ラーメン容器の雷紋」、「ストローの原理」、「ジャージの由来」

 7月17日に放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。この回は、
  1. なんでラーメンといえば、ぐるぐる模様のどんぶりなの?
  2. なんでストローでジュースが飲めるの?
  3. なんで体操着のことをジャージっていうの?
という3つの話題が取り上げられた。

 このうち1.は、九谷焼屋の初代店主、本清太郎(もとせいたろう。←窯元ではなく、九谷焼を売るお店の店主だったようだ)が、当時、流行しつつあった中華そばの器を販売。当初は真っ白であったが、中国っぽい雰囲気を出すために、雷紋を入れた器を考案したのが始まりであるという。この雷紋は、日本に持ち込まれた中国の磁器を通じて九谷焼にも描かれていた。

 ↑の写真にもあるように、中国(但しチベット)で食べたラーメンの容器には雷紋はつけられていなかった。だいぶ昔、北京でホテル近くにあった「日式麺館」というところで食べたラーメンは黒い器になっていた。

 次の2.については番組では「ジュースが大気圧で押されているから」と説明されていたが、私も小学校の頃に科学本で読んだことがある。その本には確か、井戸の手押しポンプの原理についても書かれてあり、当時よく見かける浅井戸用のポンプでは7〜8メートルより深い水はくみ上げられないと説明されていた。今回のストロー実験の結果もこれと同じであった。いっぽう、深井戸用手押しポンプの原理については、よく分からなかった。

 最後の「ジャージ」だが、私はずっと「ジャージ」ではなく「ジャージー」と呼ぶものだと思っていた。服飾には全く関心がないため、「スウェット」、「スタジャン」、「TPO」などという言葉は一度も聞いたことがない。「トレーナー」というのは、ポロシャツより厚手で、家の中で着るシャツのようなものかと思っていた。

 番組によれば、本題の「ジャージ」はジャージー島に由来しているとのこと。服の名前ではなくて、「ジャージー織」という編み方の種類(=ジャージーステッチ)であるという。確かに電子辞書でも「ジャージー:細い毛糸・絹・化繊などを細かいメリヤス編みにした軽くて耐久性の有る生地。(新明解)」などと記されていた。

 なお、番組ではジャージー牛の動画と静止画が数回出てきたが、いずれも背景の山から見て、ジャージー島ではなく、蒜山高原で撮影されたジャージー牛であることがほぼ確実と思われた。