じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 長谷川ゼミの成績評価方針。一部、ネット経由の参加が義務づけられている。↓の記事参照。

2020年5月16日(土)



【小さな話題】オンライン授業の思い出

 NHKニュース(2020年5月15日 5時13分配信)によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全国の9割近くの大学などが通常の授業を延期している一方、オンライン授業を導入しているところは、6割余りにとどまっていたことが分かったという。

 文部科学省によれば、5月12日の時点で全国の大学などのうち、通常の授業を延期しているところは86.9%、その内訳は、
  • 国立大学が90.7%
  • 公立大学が82.9%
  • 私立大学が87%
  • 高等専門学校が87.7%
となっており、一方で、通常の授業に代わりに、オンライン授業などを実施しているところは、66.2%にとどまった。内訳は、
  • 国立大学が82.6%
  • 公立大学が55.2%
  • 私立大学が65.2%
  • 高等専門学校が75.4%
となっているという。ちなみに、岡山大学では令和2年度第1学期の授業については、4月20日(月)から5月14日(木)までは全てオンライン授業で実施することとしていたが、その後の感染拡大状況を鑑み、第1学期全期間(4月1日〜6月14日)をオンライン授業で実施することになったと聞いている。

 この「オンライン授業」という言葉でふと思ったが、単に関連文献のレビューや研究発表内容をネットで公開したり、その発表内容についてコメントを書き込むというレベルであれば、私が担当していたゼミでは、相当以前からすでに実施しており、もし私の定年退職前にこういう事態が起こっていたとしても、それほど手間をかけずに、毎週の対面授業から「オンライン」のみの授業に切り替えることができたのではないかと思われた。

 過去記録を調べてみると、演習授業でネットの活用を始めたのは1998年頃からであった。最初のうちは、教材や各自の研究発表内容を公開するだけであったが、数年後からは非公開のネット掲示板を通じて、それぞれの発表内容を相互にコメントする仕組を取り入れ、コメント内容を含めて成績評価に反映させるようになった。これらは、私が定年退職した2018年3月まで続けられた。

 ネットを通じて研究発表すること、あるいは、非公開の掲示板で相互にコメントすることのメリットとしては、
  • 口頭のやり取りと異なり、文字として記録に残るので、過去の書き込みに基づいた発展的な議論ができる。
  • 仕事の都合で毎週の出席が困難な社会人院生でも、自宅からの参加ができる。
  • 就職活動期間中の卒論生の負担を軽減できる。
などが挙げられるかと思う。
 もっとも、コメントの内容・レベルはマチマチであり、議論が不活発に終わった年もあった。

 最近ではオンライン授業というと、動画配信やリアルタイムの中継型が主流になりつつあるようだが、オンラインで口頭のやり取りをするよりは、記録に残る形のテキストベースのやり取りのほうが、じっくり考える間もとれるし、関連資料を調べたあとで回答することもできるといった点で、より発展性が高いようにも思う。

 なお、受講生が100人以上になるような講義については、私はオンライン授業の経験が全く無い。新型コロナウイルスが終息せず、今年度の4学期に予定されている講義(特命教授として担当)がオンラインとなった時にはどうしてよいか分からない。そうならないことを願うばかりである。