じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 ウォーキングの途中で見かけた白花のナガミヒナゲシ(左)とアカバナユウゲショウ(右)。最近、白花の比率が増えているように見えるのだが気のせいだろうか。

2020年5月14日(木)



【小さな話題】新型コロナは、どの程度恐ろしいのか?

 大相撲の現役三段目力士の勝武士(しょうぶし、28歳)が13日、新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全でお亡くなりになった。国内で20代以下での死亡は、年齢が公表されている死者の中では初であるという。
 20歳代、かつ日々鍛錬を積んでいる力士がなぜお亡くなりになったのかショックを受けたが、その後のより詳細な報道によれば、この力士は糖尿病を抱えており欠かさずインスリン注射をしていたという。

 少し前にお亡くなりになった岡江久美子さんの場合も、2019年末に初期の乳がん手術を受け、1月末から2月半ばまで放射線治療を受けていたというし、志村けんさんの場合も2016年頃までは1日に3箱のたばこを吸うほどのヘビースモーカーであった伝えられており、あくまで素人判断であるが、それぞれ何かしらの基礎疾患等が免疫力・自己治癒力を低下させ、死に至るような重症化をもたらした可能性があるように思われる。

 では、とりあえず健康体であれば、感染しても軽症のまま快復できるのだろうか。じっさい、軽症者の療養施設としてホテルが借り上げられていることからみて、大多数の感染者は軽症で済むように思われるが、そのいっぽう、民放番組では、感染を克服した芸能人やスポーツ関係者によって、この病気の症状がいかに苦しいものであったかが語られている。こうなると「罹っても治ればいいじゃないか」というわけにはいかない。いくら健康増進につとめても、重症化しないという保証が得られないところがこのウイルスの怖いところでもある。

 もっとも、新型コロナを恐れすぎる余りに精神的に不安定になったり、パンデミック・ドリームと呼ばれる悪夢に苛まれる人が出ているという。対人関係に過敏な人たちの中には、家族や親しい知人がいつの間にか吸血鬼と化して自分を襲ってくる夢とか、逆に、自分一人が感染者になって周囲から遠ざけられるといった夢を見る人もいるという。もし日常生活や睡眠に支障が出ているようであれば、早めにカウンセラーに相談することをお勧めしたい。

 このほか別の恐ろしさとして、新型コロナの院内感染防止を重視するあまり、新型コロナとは全く関係の無い病気に罹っている人の治療が困難になったり手術が先延ばしされたり、交通事故などで大けがをした人が救命治療が手間取ったりといった問題がある。

 新型コロナによる休業要請にともなって失業者が増えると、その数に比例して自殺者が増え、結果的に新型コロナによる死亡者数を上回ることを懸念する指摘もある。実際、日本では、失業率が1ポイント悪化すると自殺者が1000人以上増える傾向があるとされており、感染による死者を抑制すればそれだけで大成功とは言えない面もある。しかしだからといって、休業要請や移動自粛を撤廃すれば良いということにもならない。というか、このWeb日記でも何度か考察しているように、コロナ終息後に元の世界が取り戻されると考えるのはあまりにも楽観的である。まずは、失業しても安心して生活できるような保障体制をしっかりと確立すること、その上で、失業した職種に復帰するための支援ばかりでなく、ポストコロナにマッチした別の職種に転職できるような支援を行うことも必要になってくるかと思う。