じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 半田山植物園で、早咲きの寒紅梅2輪が開花しているのを確認した。毎年、この梅が一番早く咲き始め、梅林が見頃になる頃には終わってしまう。

2020年1月10日(金)



【小さな話題】地球温暖化対策と二酸化炭素封じ込め

 1月10日朝のモーサテQで、二酸化炭素を地中に封じ込める実証実験がどこで行われたか、というクイズが出題された。正解は苫小牧沖で、ネットで検索したところ、こちらに詳細が紹介されていた。

 リンク先の記事によれば、この実証実験では、隣接する出光興産北海道製油所の排出ガスをパイプで引き込み、ガスの約半分を占めるCOだけを取り出す。その後、海底に向けて斜めに掘り下げた井戸を通じ、圧縮したCOを海底下の深さ1100〜1200メートルと2400〜3000メートルに送り込んで封じ込めた。懸念されたCOの流出はなく、監視を続けるという。この技術では、砂岩のように地層に隙間があるとCOが漏れ出す恐れがあるが、上層の密閉性の高い泥岩が蓋になることから、苫小牧沖が試験地に選ばれたという。

 こういう技術も地球温暖化対策の1つとして有効であろうとは思う。但し、素人なりに考えると、長期間封じ込めることができたとしても、地球全体のCOの削減には繋がらない。将来、大地震で断層がずれて圧入されたガスが一気に漏れ出したらどうなるのかと少々心配になる。

 とはいえ、行動の原理から見て、我慢や節約という形で温暖化を防止することには限界がある。二酸化炭素排出のために何かを我慢するよりは、排出された二酸化炭素を何らかの形で減らす技術を開発したほうが効果が大きいことは間違い無い。高校時代に習った知識から言えば、要するに二酸化炭素を炭素と酸素に分解してしまえばよいわけで、自然界では光合成が最適だが、ネットで検索すると、例えばこちらに記されているように人工的にも分解は可能であるようだ。原発代替で使用済み核燃料などの新たな汚染リスクを増やすよりは、二酸化炭素分解技術に目を向けたほうが安心できそう。