じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 12月30日は、山陽道経由で妻の実家のある北九州に帰省した。自家用車は多かったが、トラックは殆ど見られず、一度も渋滞に巻き込まれることなくに無事到着した。写真は、宮島SAの名残のモミジ。

2019年12月31日(火)



【連載】#チコちゃんに叱られる!「ちりめんじゃこの正体」、「赤い羽根」、「街路樹のイチョウ」

 12月28日に続いて、12月27日放送のNHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。本日は残りの3.から4.について考察する。
  1. なんで氷の上ですべるの?
  2. なんで大相撲はいつも決まった時間に終わるの?
  3. ちりめんじゃこってなに?
  4. 共同募金でもらえるのは、なぜ赤い羽根なの?
  5. なんで街路樹はイチョウが多いの?

 まず、3.のちりめんじゃこについては、番組では「イワシの子ども、時々いろんな海洋生物の子」が正解であると説明された。イワシの稚魚であることは知っていたが、養殖によるものだと思い込んでいた。実際は細かい網で捕獲されるので、リンク先にあるように、さまざまな仔稚魚が混入しているという。確かに、小さなカニが混入しているのは見かけたことがある。

 私がよく取り違えるのはシラウオである。もっとも、ホンモノのシラウオを食べたことはたぶん無いと思われる。

 次の4.の赤い羽根だが、番組では「勇気のシルシだから」と説明されていた。ウィキペディアの注釈では「開始当初は金属製のバッジであったが、コストが高いためにアメリカで使われていた赤い羽根が使われるようになった」と記されていた。

 もっともいつも言うように、「もともとの由来がこうだ」ということと、なぜ今でも使われているのか(募金と引き換えに赤い羽根を配る、それを身につけて歩くといった行動がなぜ強化されているのか)というのは別の問題である。胸に赤い羽根をつけて街中を歩くことが強化されているのは、おそらく、
  • 周りの人からこの人は良い人だという目で見られる。←というように本人が思い込む。
  • 駅前などでしつこい募金がある時に、もう募金しましたよという意思表示になる。
  • 学校や企業などで他の人がみんなつけていると、それに合わせなければというプレシャーがかかる。
といった理由ではないかと思われる。
 ちなみに、かつて私が住んでいた地域では、町内会費とセットで募金が集められており、なかなか断りにくい状況にあった。いま住んでいるところでは「募金したい方は役員まで」というチラシのみに変わっていたと思う。
 私自身は、貧困学生時代からのケチ人間であり、滅多に募金したことはない。但し、ふるさと納税などもそうだが、募金額がほぼそのまま税額控除になるのであれば、実質的には、自分の住む自治体の住民税を納めるのか、それとも一部を寄付にあてるのかというだけであって、寄付をしてもサイフからお金が減るわけではないので、主旨がしっかりした寄付についてはある程度検討したいと思っている【といっても、今年は給与所得が完全にゼロとなったので、税額控除の額がよく分からず、寄付もふるさと納税も行っていない。】

 最後の5.の街路樹のイチョウだが、番組では「火に強い木だから」と説明されていた。もっともネットで調べたところでは、イチョウの防火力は葉がついている夏期だけであり、一年中防火効果をもたらすには、カシ類、スダジイ、サンゴジュ、ネズミモチ、ツバキ、マサキ、アオキなどの常緑樹のほうがよいらしい【出典はこちら】。

 ま、街路樹の場合は、景観上の効果もあるし、また最近では、清掃の手間や路上の危険(落ち葉で滑って転倒)もあり、単に防火力という点だけでイチョウ並木が存続することはないだろう。

 余談だが、東京都のシンボルマークはイチョウの形のように見えるが、由来だけをたどれば「TOKYO」の「T」をデザインしたものだという。