じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



08月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

 8月25日の夕刻、いつものように半田山植物園を散歩していたところ、蝉の死骸を運んでいる蜂を見かけた。蝉に比べると小型の蜂だったので刺されることはあるまいと接写したが、あとで検索したところ、ケブカスズメバチ(キイロスズメバチ)の項目に、アブラゼミの死骸を噛み取るキイロスズメバチという写真があり、大きさも色もキイロスズメバチの働き蜂とそっくりであることが分かった。くわばらくわばら。


2019年8月25日(日)



【連載】

チコちゃんに叱られる!「幽霊に足が無い理由」

 昨日に続いて、8月23日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の話題。本日は、
  1. 鳥は、なんで卵を温めるの?
  2. なんで幽霊には足がないの?
  3. 単1・単2の「単」ってなに?
  4. がらんとしているの「がらん」ってなに?
  5. パラリンピックの「パラ」ってなに?
  6. 靴ヒモニュース
という疑問のうち2.の「なんで幽霊には足がないの?」を取り上げる。この疑問の正解は、「売れっ子画家が足のない幽霊を描いたから」であり、この「売れっ子画家」というのは江戸時代中期に活躍した円山応挙であると説明された。亡くなった妻の絵をそのまま描いたもので、弘前市の久渡寺にあり年に1回だけ公開されるという。

 番組の話はこれで完結したが、これを機会に幽霊とは何か?についてもう少し考えてみたい。ウィキペディアの該当項目によれば「幽霊」とは、
  • 死んだ者が成仏できず姿を現したもの
  • 死者の霊が現れたもの
私が理解して限りでは、幽霊というのはもともと生きていた人がいて、その人に一対一に対応して仮定された存在であり、必ず「○○の幽霊」というように、「○○」には死者の名前が入る。

 幽霊に似た概念に「お化け」があるが、ウィキペディアによると「お化け」は、
お化け(おばけ)とは、本来あるべき姿や生るべき姿から大きく逸脱し、変化(へんか)した姿のこと。
と定義されている。よって、お化けは死んだ人間には対応しておらず、自然界の様々な事物が「化けた」姿ということになりそうだ。 なので、「幽霊を見た」と報告する人は、それが単なるお化けではなく、具体的な人間の幽霊であるという証拠を示す必要があるだろう。

 ウィキペディアの「伝承される神霊・精霊や架空の不気味な生き物」の項目にはさらに詳しい解説があり、
  • 幽霊- 本来は玉のような形の見えない精霊(しょうれい)となって幽世(かくりよ)に旅立つべきなのに、生前の人の姿で現世(うつしよ)に留まってしまうから。
  • 妖怪・妖怪変化 - 本来は通常の寿命を全うするだけだが、長く生きた若しくは長く使われたことにより、霊魂が宿ったため変化した付喪神などがあり、付喪神などを含めた妖怪とは、神霊の依り代となったことにより、神懸りとなり変化したものや、荒御魂という猛り狂った状態の神の姿をいう。
  • 怪物 - 本来は人や生き物だったものが、科学物質や物理作用や祟りや邪心や悪魔やその儀式などにより、その姿や心が大きく変化した不気味なもの。または、本来は存在するはずのない怪異な生き物。日本で伝承されていない、創作された不気味な怪異なもの。または、海外の怪人や精霊(せいれい)や得体の知れない生き物で、不気味なものを言う傾向にある。
というように区別されていた【段落、下線を改変】。

 以上の定義をふまえると、オバケのQ太郎は幽霊ではないし、ちゃんと足をつけている。リンク先によれば、
本作のオバケは一つの種族である。空を飛び(Q太郎の場合は最高時速40km、一度に50kmまで飛べる)、姿を消し、壁を抜け、力も割と強く、口の中に何でも放り込め(大量に放りこむと壁をすり抜けられなくなる)、動物と会話ができる、変身する(これは学習しないとうまくできない)といった特殊能力を持っている。人間と同じ食物を摂取できるほか、雲を食べる(人間である正太もオバケの国で雲を御馳走されたが、栄養になっているかは不明)。
かつては人間と地上で共存していたが、人間が進歩するにつれ、のんびり屋で嘘をついたり人を傷付けたりできないオバケは追い詰められて行った。化けて人間を脅かしたこともあったが(人間界に伝わる多種の妖怪はこれが元になる)、やがて雲の上にオバケの国を築いて隠れ住むようになった。
となっていて、1つの種族とされているようである。

 また、ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクターは妖怪であり、やはり幽霊ではない。主要なキャラはみな足をつけているようだ。ゲゲゲの鬼太郎の仲間がお化けであることは、

●たのしいな、たのしいな、おばけにゃ 学校もしけんも なんにもない

という主題歌(水木しげる作詞)に記されている。

 ちなみに、私自身が初めて幽霊を見たのは幼稚園の頃に買ってもらった「クリスマスキャロル」の絵本であった。その絵本には、スクルージが窓の外を見ると、鎖に繋がれた幽霊たちが浮かんでいるシーンが描かれていたが、その絵を見て家族が「西洋の幽霊は足がついている」と話していたことを記憶している。このことから、「日本の幽霊には足が無い」と類推していた。

 幽霊に似た概念は世界各地にあると思うが、日本の幽霊だけが足が無いのか、それも円山応挙が描いたというだけで定着してものなのか、もう少し情報が欲しいところであった。

 次回に続く。