じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 孫のおもちゃとして購入した「タッチング記憶力ゲーム」。4色のランプがランダムに次々と点灯し、同じ順番で押せば正解。しだいに回数が増えるというシンプルなゲーム。半額処分品で1個298円というのは安い。幼児向けというより、高齢者の認知症予防に役立ちそう。【写真では左側の2つが同じ色に見えるが、左上は黄色、左下は黄緑色】

2019年4月29日(月)




【小さな話題】時代の節目はどこにあるか?

 平成から令和になるということで、テレビでもさまざまな特集番組が放送されている。もっとも、小中高の頃に習った、奈良時代、平安時代、鎌倉時代、室町時代、安土桃山時代、江戸時代という大きな節目で見ると、「昭和から平成」、「平成から令和」という区分は天皇の即位に対応した改元であって、政治や経済の大きな質的変化を伴うものではない。

 歴史学者たちが1868年の明治維新以降の150年余りにどういう節目を設けているのか、それとも、もともと歴史的変化というのは連続的なものであるゆえ、明確な区分を設けること自体に弊害があると考えているのか、このあたりは勉強不足で全く分からない。

 素朴に考えると、戦前と戦後では政治体制が大きく変わっているようにも思えるが、軍国主義体制となったのはせいぜい20年間くらいの特殊な期間であり、それ以前の明治・大正の時代と戦後の昭和・平成の時代の変化は、江戸から明治になるほどの質的な変化ではないようにも思える。

 他国との交流が殆ど無かった江戸時代以前に比べると、明治以降は、戦争ばかりでなく、政治的にも経済的にもグローバルなレベルで大きく影響を受けており、内政面だけの変化で時代を分けること自体が間違っているのかもしれない。

 そういう意味で見れば、
  • 1989年 ベルリンの壁崩壊 冷戦終結
  • 2001年 同時多発テロ
  • 2008年 リーマンショック
  • 2010年 中国がGDP世界第2位に
  • 2016年 国民投票によりブレグジット決定
  • 2017年 トランプ大統領就任
は、大きな節目になっているとも言えるが、今後も数年単位で大きな変化がもたらされる可能性はある。

 素人なりに考えてみるに、世界史レベルでの大きな流れとしては、いっそうのグローバル化とそれに逆らうポピュリズム、ナショナリズムの台頭という構図が考えられる。しかし、ナショナリズムは中長期的には自国の生産力を衰退させることとなり、けっきょくは巨大な多国籍企業による力の均衡のもとで、自国内、あるいは国家間の貧富の格差が解消されない状態が何百年も続くことになる可能性が高い。

 この先起こりうる大きな変化は、政治や宗教上の対立によるものではなく、むしろ、新種の感染症による大幅な人口減少、Y染色体の劣化に伴う極端な少子化の進行などにより、人類全体が大きな危機に立たされた時に起こる可能性が高いと思われるが、その時には私自身はすでに死んでいるはずなので、それを食い止めるために役立つことは何もできない。