じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 半田山植物園の夜桜ライトアップの最終日、満開のソメイヨシノの上に三日月が見えた。天文年鑑によると、4月8日21時の月齢は3.1であった。
 なお2016年1月23日の日記ほかに述べたように、m月d日の月齢をおおまかに計算する方法として、

(m+d+α) mod 30

という式がある。但し1月から5月のmの値は、1、2、3、4、5の代わりに2、4、2、4、4を代入。「西に洋々日が沈む」と覚える)、dは日、αはその年に特有の数で毎年11ずつ増え、30を超えたら30を減じた値とする

 過去10年間のαの値は、
  • 2009年:α=1
  • 2010年:α=12
  • 2011年:α=23
  • 2012年:α=34-30=4
  • 2013年:α=15
  • 2014年:α=26
  • 2015年:α=37-30=7
  • 2016年:α=18
  • 2017年:α=29
  • 2018年:α=40-30=10
となっており、2019年はα=21となる【α=21-30=-9で計算しても同じ】。4月8日の月齢は、m=4、d=8、α=21もしくは-9なので、

(m+d+α) mod 30=(4+8+21) mod 30= 33 mod 30=3

となり、実際の21時の月齢3.1とほぼ一致する。旅行先などで、その日の夜空が満天の星になるか、満月に煌々と照らされているのかを知る上で便利。

2019年4月8日(月)



【小さな話題】チコちゃんに叱られる!「日本で2番目に高い山は?」

 4月5日放送のNHKチコちゃんに叱られる?の感想。この回の3つめの疑問は、

●日本で2番目に高い山は?

であったが、山好きの私にとっては、なんでこんな当たり前のことが疑問に挙げられるのか、そちらのほうが驚きであった。

 もっとも、興味の対象が多様化している現在においては、一番高い富士山と地元で有名な山以外の名前はご存じない方も少なくないのかもしれない。私自身も、サッカーJリーグのチーム名は地元のファジアーノ以外は一切知らないし、プロ野球の球団名も最近では正確に言えなくなってしまった。駐車場に並んでいる車を見ても、国産車のメーカーぐらいはエンブレムで分かるが、車種は全く区別がつかない。なので、日本で2番目に高い山の名前をご存じない方がたくさんいて、クイズネタになっていたとしてもそれほど不思議ではないのかもしれない。

 でもって2番目に高い北岳であるが、1つ意外であったのは標高が3192mではなく3193mになっていたことである。小学校の頃から、北岳の標高は3192mであると習っていたためである。この点についてウィキペディアでは、
2004年(平成16年)10月15日には国土 地理院が最高点の標高を3,193mに改定。それ以前標高3,192mと公表されていたが、 山頂の三等三角点 (3,192.18m)より南の岩盤の方が約80cm高いことが確認され たためである。
と説明されていた。

 番組では「【北岳は】周囲を高い山に囲まれ人里からは見ることができない」と紹介されていたが、八ヶ岳山麓からは少なくとも一部が見えていたと思う。また、羽田空港から岡山に向かう途中、晴れていれば、右側の窓から北岳をはっきりと眺めることができる。

 なお番組では、3位以下は、
  • 3位 奥穂高岳 3190m
  • 3位 間ノ岳 3190m
  • 5位 槍ヶ岳 3180m
となっていて、奥穂高岳と間ノ岳が3位で並んでいた。間ノ岳の標高は3189mから3190mに改訂され、奥穂高岳に並んだようである。cm単位で比較すればどちらかのほうが高いはずだが、南アルプスは年々隆起しており、どっちにしても何百年も経てば間ノ岳のほうが単独3位になることは間違いあるまい。




 ここからは番組と関係の無い話題となるが、「一位」に比べると、第二位とか第三位になると、とたんに知名度が低くなる例は他にもあるようだ。

 いまの山の話で言えば、標高が世界第一位なのがエベレスト(チョモランマ、サガルマータ)であることは誰でも知っているが、第二位のK2、第三位のカンチェンジュンガまで知っている人は、山好きの人たちに限られているかもしれない。

 国別の面積の第一位はロシアであるが、第二位から第四位の順位は間違えやすい(そのうちトランプ大統領が、アメリカの面積が第一位だと言い出すかもしれない。)

 国別の人口も、第一位中国、第二位インドは今のところ変わらないが、第三位から第五位の国を正確に言える人は少ないだろう。かくいう私も、インドネシアからの留学生と話をするまでは、インドネシアの人口は日本と同じくらいだろうと思い込んでいた(実際は2010年推計人口で2億3987万人で日本の1億2635万人より遙かに多い。)

 平均寿命の国別ランキングは年々変動するが、2016年集計の男女の平均値では、日本が一位、二位スイス、三位スペイン、四位は同値でオーストラリア、フランス、シンガポールとなっていた。

 意外と知られていない排他的経済水域 (EEZ) +総内面積 (TIA) ランキングでは、一位アメリカ、二位フランス、三位オーストラリアなどとなっている(日本は八位)。但し、各国間で領有権主張に隔たりがあり、公平かつ正確なランキング作成は困難と思われる。

 次回に続く。