じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨日に続いて北九州市立美術館の話題。入り口付近にあった掲示によると、この美術館の普通観覧料は現行の一般150円が300円に、また65歳以上(但し北九州市民および近隣住民に限る)は無料から90円に改訂されるとのことだ。
 このほか、節電のためアトリウム(人工池、写真右)の水抜きおよび空調を弱めるという措置をとっているとの掲示があった。
 ま、採算面でいろいろ苦労しておられるようだが、65歳以上のお年寄りからわざわざ90円を取らなくてもよいという気もする。むしろ、逆に、65歳以上が入館した時は90円を支給するというようにしたほうが、高齢者の外出意欲を高め、絵画鑑賞を活用した認知症予防にも繋がるのではないかという気がする。


2019年3月25日(月)



【小さな話題】チコちゃんに叱られる!「なんで4月1日生まれは1つ上の学年になるの?」(2)

 昨日に続いて、

●なんで4月1日生まれは1つ上の学年になるの?

の話題。

 まず、昨日の日記で、関連する3つの疑問を挙げたことについて。
  1. 保育園や幼稚園でも4月1日生まれは1つ上の入園になるのか。その法的根拠は?
  2. 日本時間では4月2日生まれだが、時差の関係で出生地では4月1日生まれであり出生時刻が不明の場合は日本入国後は4月1日生まれ扱いになるのか
  3. 4月1日生まれの人は64歳のまま定年になるのではないか【3月31日定年退職の場合】。


 1.の保育園・幼稚園の入学年齢については、このWeb日記を始めた1997年頃、話題になったことがあった。確か、どこかの自治体の保育園か幼稚園で、4月1日生まれの入園時期が4月2日生まれと同じになっていたというような話題だったと思うが、はっきり記憶していない。

 しかし少なくとも現在は、小学校入学と同じで、募集要項には

平成X年4月2日〜平成(X+1)年4月1日

というように記されているようである。なお、法的根拠は、幼稚園は「学校教育法」、保育所は「児童福祉法」に基づくものと推測される。

 2.については、通常、公的書類では出生の日にちのみであり出生時刻までは記載されていないので、出生地で発行される書類に4月1日生まれという記載があれば、日本時間で4月2日生まれであっても4月1日生まれ扱いになるのではないかと推測されるが未確認。
 なお、大学の受験資格の場合は、実年齢よりも、教育を受けた年数が重視されていたと思う。

 3.の定年については、定年に達した月の月末をもって退職する一般企業などの場合と、定年に達した年度の3月末をもって退職する教育機関の場合で規定の表現が異なるようである。
 前者の場合は、一般には、
労働者の定年は、満65歳とし、定年に達した日の属する月の末日をもって退職とする。【65歳定年の場合】
この場合、4月1日生まれの人は、これまでの記述から明白であるように、その前日である3月31日が65歳に達した日(満了の日)となるので、その日の3月末日が定年になるため問題にはならない。つまり定年退職の3月31日は誕生日の前日であるが、65歳に達した日として扱われているのである。

 では岡大の定年規定はどうかと思って検索してみたところ、「第18条2」に、
2 定年による退職の日(以下「定年退職日」という。)は,定年に達した日以後における最初の3月31日とする。
という規定があった。日常の用法で「定年に達した日以後」の「以後」というのが「定年に達した日の翌日から」という意味なのか「定年に達した日から」という意味なのかはイマイチ不明だが、「4月1日以後は値上げ」と言えば4月1日にはすでに値上げされていることからみて、後者であると解釈される。であるとすると、4月1日生まれの人の場合、「定年に達した日」は3月31日であり、「定年に達した日以後」とは3月31日を含みそれ以降という意味であるからして、「3月31日以後」における「最初の3月31日」とは、65歳誕生日の前日の3月31日ということになる。

次回に続く。