じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 オーストラリアの喫煙事情。↓の記事参照。
  • 写真A:ケアンズの街角で見かけた唯一のタバコ屋。但し、店の前は禁煙表示あり。店内ではタバコ以外の商品も売っていた。
  • 写真B:シドニー・オペラハウス出入口付近で見かけた灰皿? 観光客のポイ捨て対策か。
  • 写真C:シドニーのクルーズ船桟橋に向かう途中の階段。数人が階段隅に座り込んで喫煙していた。
  • 写真D:シドニー・ダーリングハーバーで見かけた喫煙行為。若い男女が2人とも喫煙していた。またこの近くで、オーストラリアでは唯一の歩行喫煙を見かけた。

2019年2月27日(水)



【小さな話題】
オーストラリアの喫煙事情

 2月20日から26日まで真夏のオーストラリアを旅行した。オーストラリアは世界有数の禁煙先進国であり、じっさい、これまで訪れた時には というように、喫煙対策が進んでいることに感服したことがあった。
 しかし、今回訪れた地域は、旅行者が多い観光地ということもあって、何カ所かで迷惑喫煙やポイ捨て吸い殻を見かけた。記憶が鮮明のうちにメモしておくと以下のようになる。
  1. ケアンズ近郊のキュランダ:動物園屋外のショップで店員の高齢女性が喫煙。
  2. ケアンズ郊外のキュランダ:循環バスの男性運転手が、停留所の外で喫煙。
  3. ケアンズの路上の何カ所かでポイ捨て吸い殻を確認。なぜか教会の前の歩道上に大量のポイ捨て吸い殻があった。
  4. グリーン島のグラスボート桟橋の途中で、スタッフの若い女性が喫煙。
  5. ウルル(エアーズロック):朝日を浴びるウルルを観光中、展望台近くの遊歩道脇で男性1名が喫煙。
  6. シドニーの団体用バスの発着所付近に大量のポイ捨て吸い殻。運転手によるものか、観光客によるものかは未確認。
  7. シドニーのいくつかの箇所で、路上の迷惑喫煙を確認【↑の写真記事参照】。また、ダーリングハーバー近くの歩道で歩行喫煙している男性1名を目撃。
  8. シドニーで宿泊したホテル(リッジ・ワールドスクウェア・シドニー)の出入口脇で男性が喫煙。その後、しばらくたって同じ場所を通過したところ、吸い殻がポイ捨てされていた。
ということで、残念ながら、禁煙先進国のオーストラリアにおいても、迷惑喫煙やポイ捨ての完全撲滅には至っていないように見えた。
 ちなみに、旅行会社から伝えられていた情報は以下の通り。
  • 屋内は、パブやレストランを含めすべて禁煙
  • 建物出入口から一定の範囲付近は、屋外でも禁煙
  • 子どもの遊び場や子どもの近くは禁煙
  • ポイ捨ては罰金
などとなっているというが、警察官不足(?)のせいか、街角での取り締まりはあまり行われていないように見えた。

 なお、日本から旅行する場合、「紙巻タバコ25本、またはタバコ製品25g」という持ち込み制限があるし、現地では1箱3000円以上になっているという。また、ツアーの場合、喫煙のために団体行動からはぐれることもあるし、喫煙所で喫煙した直後にバスに戻れば呼気から有害有毒な物質をバス車内に排出する危険が大きい。オーストラリアを旅行される方は、出かける前に卒煙されることをオススメしたい。

 オーストラリアばかりでなく日本国内も同様であるが、単に罰則を定めただけでは、迷惑喫煙やニコチン依存を撲滅することは難しい。まずは手厚い禁煙支援体制を整える必要があるほか、タバコ価格の大幅値上げ(値上げによる税収分で違反喫煙の取り締まりを強化)、防犯カメラによる違反喫煙・ポイ捨て行為の摘発、一般市民による監視(違反喫煙行為やポイ捨てを動画で撮影し、専用サイトでどしどし公開。撮影者を脅かしたり違反喫煙をとがめた人に暴力を振るった場合は懲役刑)などさまざまな対策をとる必要があると思う。