じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 11月30日の午後、文法経講義棟の前を通過したところ、推薦入試の看板が設置されていた。ずいぶん早い時期に行われると思ったが、よく考えてみると、推薦入試実施日は毎年12月の第一土曜日と決まっており、今年は12月1日が土曜日にあたっており、最も早い試験日であることに気づいた。
 講義棟南側【写真下】には、勝手にはえたカイノキが紅葉していた。時計台脇のカイノキから種が風で飛ばされてきたか、鳥によって運ばれてきたものと思われる。誰も剪定しないので雑木林化が進んでいる。


2018年12月1日(土)



【小さな話題】

チコちゃんに叱られる!「鉛筆の断面が六角形である理由」

 11月30日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」第29回を録画・再生で視た。

 この回で面白いと思ったのは、

●六角形の鉛筆が多いのはなぜ?

という疑問であった。

 鉛筆の軸の断面が六角形になっているのは、転がりにくくするためだと思っていたが、番組によると正解は「3の倍数だから」。要するに、鉛筆は3本の指で持つため、3の倍数であると指がフィットしにくいということによるという。このほか、鉛筆で書くときは、減ってしまった芯を時々くるっと回す動作をするが【解説者が自分で名づけた「フィット・ターン・フィット」理論による】、その際にも六角形が好都合であるという。3の倍数であるなら、9角形や12角形もありだが、角が多くなると転がりやすくなってしまうという。

 もっとも以上のような理由であると、「3の倍数だから」のみが正解であるということにはならない。「転がりにくいため」も同じ程度に正解に含まれているように思われる。さらにウィキペディアの当該項目には、

正六角形の鉛筆は、同じ量の木材から多く作ることができる。円はそれに次ぐ(ただし、3の倍数に限らなければ、正方形が最も効率がいい)。

という別の理由も挙げられていた。よって、鉛筆が六角形である真の理由は、「3の倍数」、「転がりにくい」、「生産上のコスト、効率性」の3点の均衡によると考えるべきであろう。

 なお、このことに限らないが、何かの理由を挙げる場合には、
  1. もともとのきっかけ
  2. やむにやまれぬ事情(そのようにしないと困ったことが起こる)
  3. 当初は想定していなかったが、結果として効用が確認された
は区別する必要があるが、鉛筆が六角形である理由は、いずれも3.に該当しているように思われる。なぜなら、多くの色鉛筆がそうであるように、軸の断面が円になっている鉛筆もあるからである(上記、2.の理由が1つでもあるなら、すべての鉛筆の断面は六角形になるはずだ。)

 ちなみに、ウィキペディアの当該項目によれば、色鉛筆の軸の断面が円であることが多いのは、
  • 色鉛筆の芯は黒鉛の芯より強度が劣る。円形の断面は、芯と表面の距離が近い方向がないため、芯に衝撃が伝わりにくい。
  • 色鉛筆は絵画に使うことが多く、さまざまな持ち方をするため、稜が邪魔になる。
という理由によるらしい。

 このことでふと思ったが、ボールペンの場合は、軸の断面が円形のものと、六角形のものの2種類がある。私が子どもの頃に売り出されたBICのボールペンは六角形になっていて、その後も、事務でよく使うキャップ付きのゼブラのペンは同じような形状になっている。そのいっぽう、ノック式のボールペンは断面が円形のものが多いようだ。もっとも、キャップ式のボールペンの断面も、よく見ると、親指と人差し指の付け根にあたる上部は六角形だが、指先のあたる芯先のほうは円形になっており、滑り止めのザラザラ面やクッションのようなラバーがつけられたりしている。

 もとの話題に戻るが、ワープロで文書を作成するようになってからは鉛筆を使う機会は殆ど無くなった。私の場合、小中高の頃は筆圧が高く指に力を入れて書いていたため、右手の中指が外側(小指側)に曲がっていて、中指の左側にはたこができてしまった。鉛筆を殆ど使わなくなってから30年以上も経つが、こうした変形は元には戻らないようである。