じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



11月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

 龍之口八幡宮の岩だらけの参道。↓の記事参照。


2018年11月26日(月)



【小さな話題】

ドキュメント72時間「3333段 日本一の石段の先には」

 11月16日にNHKで放送された表記の番組を録画・再生で視た。

 国内各地を旅行してきた私ではあるが、当初、この石段がどこにあるのか全く分からなかった。京都の愛宕山あたりかと思ったが、全然別の、熊本県にあり、正式名称は「釈迦院御坂遊歩道」であることが分かった。

 番組では、毎日複数回登る地元の人、職場のグループのほか、悩みを抱えた人、自分を見つめ直そうとしている人など、さまざまな人たちのチャレンジの様子がノーナレで紹介され、なかなか意義深い25分間であった。

 ネットで検索したところこちらに詳細な旅行記があり、またYouTubeで3333段の全行程を46分間で紹介している動画などもあり、だいたいの雰囲気をつかむことができた。

 ウィキペディアの該当項目によると、この石段建設の経緯は以下の通り。
釈迦院が所在する大行寺山(標高957メートル)は、八代市と下益城郡美里町の境に位置している。

また、美里町側からの参道は中世以来の表参道であったが、平成の大合併による美里町が誕生する以前、合併前の中央町が町おこしのために釈迦院の御坂に造られたものである。1980年(昭和55年)に着工し8年の歳月をかけて1988年(昭和63年)に完成したもので、当時熊本県知事であった細川護熙の「日本一づくり運動」に呼応し、それまでの羽黒山 (山形県)の石段を抜く3,333段の日本一の石段(釈迦院御坂遊歩道)として整備された。完成当時、それまで日本一だった山形県の羽黒山の2,446段を抜いて日本一の段数となり、長さは2.9kmある。石段に世界各国の名石を使用していることが特徴で、熊本県の熊本石をはじめ、中国、韓国、インド、ロシア、アメリカ、ブラジル、南アフリカ産の石も使用されている。
 なるほど、1988年竣工ということであると、かなり新しい名所である。旅行好きの私が知らなかったはずだ。

 なお、この場所は熊本地震の震源地の近くにあるが、石段自体は被害を受けておらず、現在ではアクセスは問題ないとのことであった。また、釈迦院自体は、この石段を登らず、車で参拝することもできる。車道の様子は、Googleのストリートビューでも見ることができる。

 私も、機会があればチャレンジしてみたいとは思うが、「JR鹿児島本線松橋駅からタクシーで40分」となるとアクセスは難しそう。近隣の龍之口八幡宮(上掲の写真参照)で充分という気もする。

 ま、思い出作りとしてチャレンジすることには意味があるが、長大な階段の上り下りが健康寿命延伸にどの程度有効かどうかはイマイチ不明なところがある。かつて、体脂肪・高コレステロール対策とダマヴァンド山登頂に向けた訓練のため、龍ノ口山(龍之口八幡宮、龍ノ口グリーンシャワーの森)に頻繁に登った時期があったが、体脂肪もコレステロールも期待したようには低下しなかった(登山訓練としては有効だったと思う)。高齢になってくると、過度な運動は腰や膝を傷める危険性のほうが大きく、ほどほどのウォーキングだけにとどめておいたほうがよいのではないかという気もする。