じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



11月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

 大相撲千秋楽恒例の協会あいさつ。三役以上の力士が土俵に上がり理事長が挨拶することになっているが、十一月場所(九州場所)は、白鵬、鶴竜、稀勢の里の3横綱のほか、大関・豪栄道、小結・魁聖、合計5力士が休場したため、5力士のみとなった。写真左下は九月場所(秋場所)初日の挨拶風景で今回の2倍の10力士が土俵に上がっていた。
※肖像権保護のため、画像をぼかしている。


2018年11月25日(日)



【小さな話題】

大相撲十一月場所(九州場所)

 大相撲十一月場所は、小結・貴景勝と大関・高安が12勝2敗のまま千秋楽を迎えたが、貴景勝が錦木を破ったのに対して、高安は結びの一番で御嶽海のすくい投げに屈して敗退、貴景勝が13勝2敗で優勝した。

 今場所は白鵬、鶴竜が初日から休場。再起をかけて登場した稀勢の里も初日から4連敗して5日目から休場。さらに、大関・豪栄道が勝ち越しはしたものの翌日から怪我で休場となり、「きゅうしゅうばしょ」ならぬ「きゅうじょうばしょ」という展開になってしまった。とはいえ、身長175cmという小柄な体格、22歳3か月という若さで連日土俵を沸かせた貴景勝の活躍は見事。千秋楽までどうにかこうにか優勝を争った高安の貢献も称えるべきであろう。このほか、琴奨菊(福岡県柳川市出身)と松鳳山(福岡県築上町)が10勝5敗、正代(熊本県宇土市)、嘉風(大分県佐伯市)、大奄美(鹿児島県大島郡龍郷町)なども土俵を沸かせ、こうした地元出身力士の活躍で興行的には成功をおさめた。

 各種スポーツには余り興味を持たない私であるが、大相撲はけっこうよく観ている。特に定年退職後は17時半頃に夕食をとっているため、十一月場所の幕内後半戦の取組はほぼ毎日、夕食をとりながらテレビで観戦した。

 大相撲の魅力は、単なる勝ち負けではなく、各力士の人生が土俵にあらわれているところにある。十一月場所でも、かつて幕内でも活躍していた蒼国来と宇良が、幕下と三段目でそれぞれ優勝した。十両では、豊ノ島、琴勇輝、安美錦などの古参力士が活躍した。もちろん、怪我の程度によってはなかなか復活がかなわない元大関・照ノ富士(十一月場所は三段目二十七枚目で全休)のような力士もおられるが、ポジティブな面もネガティブな面も含めて各力士の奮闘ぶりを観戦することはまことに意義深いように思う。

 ま、それはそれとして、せっかくの努力・精進を台無しにしてしまうような怪我はできる限り防ぐべきであろう。以前にも書いたことがあるが、土俵の周囲に緩衝材を取り付けることなどで土俵から落ちた時の事故はある程度防げるようにも思う。また、可能な限り、サポーターなどで予防策をとるべきである。

 さて、来場所以降の展望だが、3横綱はそろそろ引退を検討するべきであろう。3横綱それぞれで事情は異なるが、潔さも大切。