じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 時計台前の彼岸花の花芽。少し前に草刈りが行われたが、無傷の花芽が一本だけ残っていた。他の花芽が刈り取られてしまったのか、それともこれから顔を出すのかは不明。

2018年9月14日(金)



【小さな話題】

 
あなたが選ぶ!思い出のコロンボ

 ぼろんこさんのブログで、NHKが刑事コロンボ 50周年スペシャル(仮)という企画をやっており、

あなたが選ぶ!思い出のコロンボ

という投票を受け付けていることを知った。このドラマについては、 などで取り上げたことがあり、ほぼ語り尽くしている。今回の投票は1人1票という前提で複数の作品に投票できるということなので、とりあえず、 に投票させていただいた。

 この種のドラマで何をもって傑作とするのかは見方によって変わってくる。推理ドラマファンであれば、状況証拠だけから犯行過程を絞り込み「この人以外には犯人はあり得ない」というように絞り込んでいく作品こそが傑作と言えるだろう。逆に、直観的な印象だけで目星をつけていろいろな罠を仕込んでヘマを引き出すという作品は、正統な推理ドラマファンから言えば駄作になるが、劇場型の心理ドラマとしてはそちらのほうが面白いとも言える。

 上掲の過去日記でも何度か書いたことがあるが、「刑事コロンボ」は50年前に放送開始されたドラマということもあって、今ではあり得ない場面や道具が登場している。

 まず、所構わず火の付いた葉巻やタバコを持ち歩くというのは今の社会ではあり得ないことだ。もし私自身がそういうコロンボに出会ったら、「こんなところでタバコを吸うとは何事だ。犯罪者を捜しているというが、お前自身が軽犯罪法・消防法違反の犯罪者である。ニコチンを放出する電子タバコ・加熱式タバコに替えても同罪だ。まずはニコチン依存という薬物依存症の病気を治してから出直してこいっ!」と怒鳴りつけて追い返すことだろう。

 ダイヤル式固定電話、タイプライター、ビデオテープといった道具はもはや過去のものとなった。当然、今の時代には同じトリックは使えない。

 私自身にとってのコロンボは、私と同時代の出来事(但しフィクション)を描いているという印象が強かった。この点、私自身が生まれていなかった過去の出来事(但しフィクション)を描いたシャーロック・ホームズや、未来の出来事を描いた宇宙大作戦などとは大きく異なる。しかし、12月からBS4Kで再放送されるという69作品を初めて見る人にとっては一時代前の出来事、ちょうど、昭和世代が江戸時代を回想するかのような出来事として目に映るかもしれない。ま、それだけ私も歳をとってしまったということだ。