じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 「ちびまる子ちゃん」の作者、さくらももこさんが8月15日、乳がんのために死去していたことが27日公表された。53歳。「ちびまる子ちゃん」のアニメは、以前、中国・カシュガルのホテルでも視たことがあった(「桜桃小丸子」)。音声は中国語吹き替えであるが、画面の日本語は当然日本語のままであった。謹んでお悔やみ申し上げます。

2018年8月27日(月)



【小さな話題】eスポーツ競技はリアルスポーツとセットで

 各種報道によると8月26日、米南部フロリダ州ジャクソンビルで開かれたコンピューターゲーム大会の会場で拳銃の乱射事件があり、2人が撃たれて死亡、11人が負傷。容疑者の男は、銃を使って自殺。容疑者の男は昨年の同大会で優勝していたが、今大会では敗退。警察はゲーム結果への不満が背景となった可能性などを調べている。

 この事件自体の詳細や犯行の動機についてはさらに詳しく調べる必要があるが、一般論として、コンピュータゲーム、特にバトル型のゲームに没頭することが、現実世界と仮想世界の不適切な融合をもたらすことはないか、その中で、ゲーム内で敵を倒すという行為が現実社会での銃使用行動に般化しないのかどうか精査する必要があるように思う。

 今回の事件と時期を同じくして、インドネシアで開催中のジャカルタ・アジア大会で、対戦型ゲーム競技「eスポーツ」がエキシビションとして大会史上初めて採用されたという。詳細は分からないが「戦闘スキルや相手陣地の破壊スキル」を争うゲームということなので、ゲーム上では命を粗末に扱っているような印象を受ける。

 アクションゲームの弊害については、TVゲームが普及した頃からたびたび指摘されてきたが、いまやますますリアルになる。かつてのゲーム脳論議についても、最新のeスポーツにおいて改めて検証する必要がありそうだ。

 少なくとも、オリンピックやアジア大会の競技として採用するのであれば、十種競技のような形で、複数のコンピュータゲーム(対戦型のほか、将棋・囲碁・チェスなどの思考ゲーム、パズルゲーム、RPGなどを含む)、さらに実際に体力や技を必要とするような陸上競技、水泳などをセットとして、総合得点で優勝者を決めるべきであろう。一日中室内に籠もって特定ゲームに没頭しているようなライフスタイルはどうみても健康的とは思えない。