じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



08月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

 8月8日朝の岡山は、関東の南東沖にある台風13号の影響で、北西側の高気圧から冷涼な風が吹き込み、最低気温は22.4℃まで下がった。前日8月7日の朝の最低気温25.6℃(←但し、この日の最も低い気温は23時59分に記録した25.2℃)より3℃以上低くなり、久しぶりに夜中にエアコンのスイッチを切って、窓を開けて寝ることができた。


2018年8月7日(火)


【小さな話題】

牛乳瓶と自然分解プラスチック

 8月8日早朝の経済番組で、イギリスの「ミルク・アンド・モア」の牛乳配達員の話題を取り上げていた。数が減りつつある牛乳配達だが、スターバックスなどプラスチック製ストローの廃止を決定する企業が相次ぐ中で、電気自動車でガラス瓶入りの牛乳を配達する姿が好感されているというような内容であった。

 同じ日の別のニュースで、カネカや東洋紡が自然分解プラスチックの増産や再参入の発表をしたという話題も取り上げられていた。いずれも地球環境保護という点で一定の前進につながるとは思う。

 もっとも、リユース、リサイクル、自然分解の推進については、環境保護への本質的な貢献になるのか、それとも単なる啓発活動であってかえって環境に負荷をかける恐れがあるのか、熟慮する必要がありそうだ。

 冒頭の牛乳瓶については、再利用する瓶を洗浄することによる汚水処理の負荷を考える必要がある。電気自動車で配達・回収しているという話だったが、電力が火力発電でまかなわれている国であればその分、負荷がかかる。もちろん、牛乳パックのリサイクルもその工程では負荷がかかる。データをしっかりみないと、どちらが環境に優しいのかは判断できない。

 牛乳にはロングライフ(LL)牛乳がある。一部の団体は反対しているようだが、冷蔵庫に入れなくても保存できるという点では電力の節約になっているという面がある。しかし、LL牛乳パックもリサイクルできるとは聞いているが、普通の牛乳パックと一緒に回収してもらえないようである(←我が家ではLL牛乳は購入したことが無いが、LLパックの豆乳は大量に購入している。)[
]外国産の安価なLL牛乳が出回ると、国内の酪農産業が打撃を受けるという別の問題もある。

 ヨーグルト類の容器は、メーカーによって紙主体とプラスチック主体があるようだが、機能性食品を強調した飲むヨーグルトは大概プラスチックの小容器に入っているようだ。飲む時は便利だが、環境には負荷がかかりそうだ。

 あと、もう1つの話題である自然分解プラスチック(生分解性プラスチック)だが、リンク先にも記されているように、
部分生分解性プラスチックの残渣であるプラスチック粉末(マイクロプラスチック)は、水系に流入した場合、海面や海中を半永久的に浮遊する。小型濾過摂食動物や動物性プランクトンがこれらを誤食し(海鳥などがプラスチック片を誤食するように)、フィルターや消化管を詰まらせるなどの被害を受ける可能性が指摘されている。