じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 半田山の新緑。在職中は3階の窓から半田山が見渡せたが、定年退職により建物内に自由に出入りできなくなったため、文法経グラウンドから眺めることになった。


2018年4月30日(月)


【小さな話題】

株取引は儲かるか?

 昨日の日記で「投信は儲かるか?」という話題を取り上げたので、この機会に株取引についても私の考えを述べておくことにする。但し、私は、株取引に関しては全くの素人であり経験も殆ど無い。以下はあくまで個人の見解である点をおことわりしておく。

 まず、結論から先に言えば、経済が安定成長を続けているという条件のもとでは、株取引は、かなり儲かると言ってよいかと思う。競馬や宝くじ、あるいは金取引やFXなどは何も生産しないゼロ和ゲームであるが、株取引は、企業の成長の裏付けがあり、好景気になれば株の投資家全員が得をすることもある。もちろんその逆もあるわけで、大暴落すれば大損をする。私のように余命が限られている高齢者の場合は、長期的な利益を追求できないので、ある程度限定的に運用するほかはない。

 株取引は個人のほか、投信や年金資金も参加しているが、規模が大きければ大きいほど株価全体の変動に影響を与えてしまう。100株単位で小回りのきく短期売買を繰り返していけば、暴落が無い限りはそれなりに利益を上げることができると思う。

 もっとも、より正確な見通しをするためにはそれなりに情報を入手する必要がある。また、少なくとも、朝の9時から10時頃と14時から15時頃はパソコンに向かってその日の動きをチェックする必要がある。日々こうしたことに時間を費やすことが有意義な老後と言えるのかどうか、斟酌する必要があるだろう。

 このほか、2つほど、考えを述べさせていただく。

 証券会社の案内やテレビなどで、株主優待が話題になることがあるが、私は、優待を目当てに株を買うというのは投資の邪道であると考えている。そもそも得をする金額は知れており、しかも優待内容は限られているため、優待券だけで生活をすることはできない。大手証券会社が優待券の魅力を宣伝するのは、おそらく手数料が高すぎるためではないかと思ってみたりする。ネット証券なら3000円〜5000円値上がりした時点で売却してもそれなりの利益が出るが、手数料が高いとそのぶん儲けが減る。そこで、短期売買ではなく長期保有で満足感を与えるために優待をアピールせざるを得ないという事情があるのではないかと邪推してしまう。

 もう1つ、素人でも大儲けできる機会として、IPOがある。最近では、HEROZの初値が49,000円、+988.9%という宝くじ当選なみの値上がりしたことでますます人気が高まっている。しかし、大儲けできるのはあくまで、当選した場合である。(←HEROZは、私も抽選に参加したが、見事に落選している。) 時たま当選するのは、たいがいは当選本数の多い大型案件であって、値上がりが見込めないばかりか、公募価格割れになることさえある。どっちにしても、資産運用という点から言えばあくまで飾り程度のものであって、本道にはなりえない。