じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨日述べたように、岡大西門・西側花壇の白花曼珠沙華は、建設工事が行われるという計画があったため今年の春に大部分を移植した。写真は、移植先の講義棟南、文学部西側で開花した様子。移植した年であったにも関わらず開花状況は良好。

2017年9月26日(火)


【思ったこと】
170926(火)ボーム『行動主義を理解する』(76)言語行動と言葉(13)

 9月25日に続いて、

ボーム(著)森山哲美(訳)(2016).『行動主義を理解する―行動・文化・進化―』 二瓶社.

の話題。

 翻訳書199頁からは、専門用語の定義についての取り上げられている。日常用語と同様に用例で定義されることに加えて、すべての用語が互いに関連づけられて定義されているという点が重要である。例にも挙げられているように、「強化」、「オペラント」、「弁別刺激」は、どれ1つとっても他の2つの言葉を使わずには定義できない。これは、用語というようりも概念と呼ぶべきかもしれない。そういえば、高校生の頃、電圧(ボルト)と電流(アンペア)と抵抗(オーム)のうち、何が本質で何が法則なのかで悩んだことがあった。オームというのは電圧と電流の関係で定義できる。電流は電圧と抵抗の関係で定義できる。さらに電圧も、電流と抵抗の関係で定義できる。では、電圧と電流と抵抗のうち何が物理現象の本質なのか?といった疑問であった。しかし、結局のところ3者は関連づけられて定義されているのであって、あっさりそう割り切って学べば、物理学ももっと理解できたかもしれない。(←私は、理系志望であったが、高3の時に物理学が分からなくなり、けっきょく、化学と地学で受験した。)

 昨日も取り上げた宇宙人の思考実験で述べたように、地球人との共通体験のない宇宙人は国語辞典だけを読んでも地球環境や人間の暮らしを理解することはできない。しかし、物理学や数学の本を目にした場合、関係について論じられている部分はある程度理解し応用することができるかもしれない。もっとも、これは、その宇宙人が比較的安定した環境のもとで、事物の同一性を定義したり、事象間の安定した関係を記述できる場合に限られる。すべてが混沌としていてなにもかもが不定形に変化し続けているような世界に住んでいたら(←その場合、宇宙人自体が存在できるかどうか怪しいが)、地球上で手にした物理学や数学の本を読んでも何も分からないかもしれない。

次回に続く。