じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 8月29日の朝、いつものようにモーサテを視ていたところ、突然、国民保護に関する情報が発信され、残りの時間はこの報道一色となった。当初の警報は「ミサイル発射。ミサイル発射。北朝鮮からミサイルが発射された模様です。頑丈な建物や地下に避難して下さい。」となっていた。私の住んでいる岡山は対象地域外であったが、仮に含まれていたとしても、数分以内(実際には6時07分頃上空通過)にそのような場所に避難することは不可能。対象地域においても、すべての住民を収容できるようなシェルターは存在しない。じっさいにはどのくらいの人が避難したのだろうか。

2017年8月28日(月)


【思ったこと】
170828(月)ボーム『行動主義を理解する』(65)言語行動と言葉(2)

 昨日に続いて、

ボーム(著)森山哲美(訳)(2016).『行動主義を理解する―行動・文化・進化―』 二瓶社.

の話題。

 昨日も引用したように、本書では言語行動が結果によって制御されるという点が強調されている。それゆえ、「言語行動は、他のオペラント行動と同じように、強化される可能性が高い文脈でのみ起こる傾向がある。」【翻訳書171頁】。一例として、「その塩をとってください」という発話が挙げられている。私のほうで文脈を付け加えると、
  • 食事中であること
  • 塩を入れた小瓶が自分の手の届かないところにあること
  • その小瓶の近くに手の届くところに聞き手が座っていること
  • 相手の人は、会話が通じる人であること(喧嘩して口をきかない相手ではないこと)
などが揃っている場合に発話される可能性が高い。

 上記の例からも言えるように、言語行動は聞き手の行動によって強化される。聞き手を必要としないオペラント行動は言語行動とは言えない。

 言語行動は言語共同体の中で強化され習得されていく。遺伝的に高い能力があると期待される子どもであっても、言語共同体なしには言葉を身につけることはできない。

 本書ではさらに、言語的な例と非言語的な行動を区別するためにいくつかの例が挙げられている。
  • 外国人が言葉の分からない人に話しかける→発話自体は言語行動。
  • ジェスチャー→言語行動
  • ペットの猫が近づいてきてニャオと発する→飼い主が撫でることで強化されるという点では言語行動的であるが、ネコと飼い主が言語共同体をつくっているとは言いがたい。



 次回に続く。