じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 2017年2月のウォーキング総括と脳年齢チェック。  2017年2月は、総歩数36万3276歩、1日あたり平均1万2974歩となり基準の1万2000歩を上回った。
※図1はいつもの通り、毎日の歩数を少ない順に左から並べたもの。左端の落ち込みは、その月に何らかの事情で歩数が少なかった日があることを示す。右端はその月に最も多く歩いた日の歩数。グラフが12000のあたりで水平になっているほど、毎日の歩数がほぼ安定していたことを意味する。
 2017年2月は28日間のうち27回、1日あたりの歩数が1万歩以上となった。また1万2000歩以上を達成した日数は23回であった。厳冬期であったが、日々の徒歩通勤と夕食後の散歩がほぼ規則的に遂行できた。
 ウォーキングと健康増進の関係については数値に示せるような証拠は無いが、数年前までは起こりがちだった、冬場の目まい、偏頭痛は今季は全く起こっていない。風邪も一度もひいていない。

 脳年齢チェックのほうは、40歳未満という判定を受けた日数は28日中25回、30歳未満が2回あり、また中央値は36歳で、11月の43歳、12月の41歳、1月の38歳よりさらに「若返って」きた。現時点で最も若い判定は27歳であり、得意な課題が揃えばさらに記録更新の可能性がある。もっとも、一部、苦手な記憶課題があり、中央値の更新はそろそろ限界に近づいてきたような気がする。

2017年2月28日(火)



【思ったこと】170228(火)オドノヒュー&ファーガソン『スキナーの心理学』(13)第3章スキナーの背景(7)ソーンダイク

 昨日の続き。

 第3章では、パブロフに続いて、ソーンダイクが取り上げられていた。

 パブロフに比べると、ソーンダイクは、一般にはあまり知られていないように思われる。すぐに連想するのは「猫の問題箱」、「試行錯誤」、「効果の法則」など。

 スキナーの強化、弱化の原理は、外形的には、ソーンダイクの「効果の法則」に由来しているように見えるが、本書ではむしろ、以下のように相違点が強調されている。【長谷川による要約、改変】

  1. 快とか苦痛などの内的状態を語ることには2つの問題がある。
    • 強化子【=好子】とか罰【=嫌子】には快とか苦痛ということばはまったく必要としない。
    • 内的状態や情緒的な状態を持ち出すのは、かえって複雑にするだけで、説明の妥当性を損なう。快とか苦痛は被験者の自己報告が必要になってくる。
  2. この法則に関して、どのような先行条件が関係しているのか、間欠的な随伴だとどうなるのか、随伴性が撤去されるとどうなるのか、こうした疑問に答えていない。

 ということで、効果の法則は、スキナーの強化・弱化ときわめてよく似ているように見えるが、実はムダな概念が多い(この指摘はマッハの主張に基づいている)。かつ、厳密な実験観察を行っていない点もスキナーの批判対象となったと指摘されていた。

 スキナーの強化や弱化の原理は、しばしばソーンダイクの効果の法則と混同されている。ABC分析の「C」に相当する結果(環境変化)部分のところに、「楽しい」、「つまらない」、「悲しい」、「辛い」といった内的状態や情緒的な状態を持ち込む入門者がおられるのがその一例である。好子や嫌子、あるいはACTで重視されている価値を探索する際に「楽しいこと」探しをすることは結構なことであるが、「楽しいから行動した」というのではトートロジーに陥ってしまう。「楽しい」という状態がどのような環境要因や強化スケジュールによってもたらされているのかを明確にして初めてABC分析が達成されたと言えよう。

 次回に続く。