じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2月10日の岡山県南部は、積雪は無かったものの、北のほうから押し寄せてくる雪雲によって、時折激しい降雪に見舞われた。写真は、真っ黒な雪雲とプラタナス。

2017年2月10日(金)




【思ったこと】170210(金)ACTの価値論(16)価値と人生(2)

 昨日の続き。ハリスの346頁では、クライエントに価値について尋ねた時に、価値ではなくてゴールを言い表している答えが返ってくることが多いと指摘されていた。その場合には、「もしゴールを達成できたら」と加えた上で、以下の質問をすることが有用であるとされている。【長谷川により改変、一部省略】
  • 今までのやり方はどう変わりますか?
  • あなたの行動は,どう変わりますか?
  • 人間関係,職業生活,社会生活,家族関係において,あなたの態度はどう変わるでしょう?
  • そこから,どんな個人的資質や強みが立証されるでしょう?
  • そこから,あなたが何を大切にしているとわかるでしょう?
  • それによって,大局的に見てどんな重要なこと,意義深いことができるようになるでしょう?
ま、これらの質問は、価値の本質というよりも、クライエント自身が有効な価値に接触できるための手助けをするためのヒントのようなものととらえたほうがよいかもしれない。いずれの場合も、ゴール達成という瞬間に目を向けるのではなく、プロセスの途中での変化やプロセス自体に意義づけに注意を向けさせる効果があるものと思われる。

 余談だが、2月11日朝放送の

NHK 「あの人に会いたい

では、昨年亡くなった田部井淳子さんの映像が紹介されていた。田部井さんは、女性初のエベレスト登頂を始め数々のゴールを達成されてこられたが、晩年は、登山のプロセスの楽しみを多くの人に伝えようとされていた。今回の番組の最後のほうで紹介された言葉は、
人間はもう必ず死ぬんだというのをすごく実感として感じましたし、
自分もいつか必ず土にかえる日がくるんだと
その間に残せるものといったら
お金とか物じゃなくてやっぱり自分自身の毎日の積み重ね
自分自身の歴史だけというそういう気持ちがすごく強いんですね
この自分の残した歴史を豊かにしたい
となっており、最後は
自分がここまでならできそうだ
半分気持ちがあればまずは出てみよう 一歩 行動してみよう それを貫きたい
で結ばれていた。これらのお言葉は、ゴール達成のための努力と、達成の積み重ねを重視しているようにも見えるが、重要なのはプロセスであって、数値的な目標の達成を意味しているわけではないと解釈することもできる。

 次回に続く。