じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 9月20日の岡山は、台風16号の影響で大雨となり、9月20日の積算降水量は64.0ミリ、9月18日〜20日の合計は140.0ミリに達した。岡山の9月の降水量平年値は134.4ミリであり、この3日間だけで1ヶ月分を上回った。
 写真は
  • 左上:時計台前
  • 左下:文学部中庭
  • 右:文学部西側の「アンデスの乙女」の花びらの絨毯。

2016年09月20日(火)



【思ったこと】
160920(火)トールネケ『関係フレーム理論(RFT)をまなぶ』(111)アナロジー、メタファー、そして自己の体験(48)「般化オペラント」についての復習(31)RFTからみた般化オペラント(3)

9月9日の続き。

 すでに述べたように、RFTでは般化オペラントを「純粋に機能的に定義された、特定のオペラント・クラス(反応クラス)(merely to emphasize the purely functional nature of specific operant classes)」を強調する目的で使用する。それゆえ、Cataniaの説にあるような階層性(異なる次元の随伴性)や、般化オペラントと非般化オペラントの区別にかかわる批判点を含まないという点で、より明快であると言える。しかし、そのいっぽうで、「純粋に機能的に定義された」というだけでは、単なる分類基準であって説明力を持った概念とは言えないという問題が生じる。説明概念となるためには少なくとも、
  1. どういう条件(学習歴)によって般化オペラントが形成されるのか?
  2. 何らかの媒介的行動プロセス(mediating behavioral process)を見出す必要があるのではないか?
という疑問に答える必要がある。

 このうち1.については、例えば、刺激等価性【ここでは「A→B」「B→C」という訓練後に成立した「C→A」という関係を意味する】の般化オペラントが形成されるためには、相互的内包(mutual entailment)のみの訓練で十分なのか、それとも、これに加えて相互的【複合的】内包(combinatoinal 【mutual】 entailment)の訓練も不可欠なのか、といった議論がある。この疑問に対する回答としては、行動分析学は帰納的方法によって特徴づけられる学問であること、RFTにおいても仮説検証型のアプローチではなく、実験的事実の蓄積により地道に法則化を目ざすという基本姿勢(empirical matter)が示された。つまり、「どういう条件(学習歴)によって般化オペラントが形成されるのか?」という疑問は、実験研究によって少しずつ明らかにされていけばよいのであって、現時点でそれが不足しているとしてもそれは理論の欠陥にはならないという立場である。


 次回に続く。