じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 8月26日の岡山は、夕刻に雷雲が押し寄せ、17時台から19時台にかけて合計29.0ミリの降水量を記録した。気象庁の記録が示す通り、0.5ミリ以上の雨が降ったのは8月15日の41.0ミリ以来であり、萎れかけていた草花にとっては恵みの雨となった。

2016年08月26日(金)



【思ったこと】
160826(金)トールネケ『関係フレーム理論(RFT)をまなぶ』(99)アナロジー、メタファー、そして自己の体験(35)「般化オペラント」についての復習(18)「般化オペラント」のルーツ(3)

 関係フレーム理論の立場から反応クラスや般化オペラントを論じた初期の論文としては、

Barnes-Holmes, D., and Barnes-Holmes, Y. (2000), Explaining complex behavior: Two perspectives on the concept of generalized operant classes. The Psychological Record, 50, 251-265.

がある。余談だが、RFT関連文献ではこのお二人の論文が多数刊行されているが、1990年代の論文には、

Barnes, D., and Holmes, Y. (1991). Radical behaviorism, stimulus equivalence, and human cognition, The Psychological Record, 41, 19-31.

というのもあり、ご結婚に伴い、夫の姓Barnesと妻の姓Holmesを合体させてBarnes-Holmesと名乗っておられるのではないかと推測される。日本国内では、女性の研究者が結婚して改姓された後に、旧姓で刊行した論文が同一著者であることを示すために、改姓後の論文で新しい姓と旧姓をハイフンでつないで論文を刊行することがあるが、ここでは夫婦それぞれが旧姓を合体させているところが興味深い。

 なおGoogle Scholar Citationsでは
  • Dermot Barnes-Holmes Senior Full Professor and Odysseus Laureate, Ghent University, Belgium
    Citations 11959 (2011年以降)6223
  • Yvonne Barnes-HolmesDepartment of Experimental-Clinical and Health Psychology, Ghent University
    Citations 5057 (2011年以降)3006
となっている。もっともウィキペディアによると、Dermot Barnes-Holmes先生は1936年生まれとなっており(Yvonne Barnes-Holmes先生は不明)、熟年結婚の可能性がある。このあたりの経緯はいずれ、M先生にお会いした時に尋ねてみたいと思う。

 なお、反応クラスに関する論文としては、

Cuvo, A.J. (2000).Development and function of consequence classes in operant behavior. Behavior Analyst, 23, 57-68.

というのがあり、無料で閲覧可能。但し、関係フレーム理論の立場から書かれた論文ではあまり引用されていないようである(未確認)。

 次回に続く。