じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 文学部中庭のヒマワリ。昨年のこぼれ種による実生であが、これまでのところ、最もありふれた品種のみが花を咲かせている。八重咲きや巨大輪などの珍しい園芸種は、こぼれ種だけではなかなか殖えないようだ。

2016年07月16日(土)


【思ったこと】
160716(土)Web日記(あるいはブログ)が終わる時

 ネット検索で文学作品について調べ物をしていたところ、たまたま、

新稀少堂日記

というWeb日記に遭遇した。この日記は2008年4月14日から開始され、さまざまな文学作品、DVD、ドラマなどの話題を中心に取り上げてこられた。「自己紹介その1」(2008.4.18.)によれば、「30年にわたるサラリーマン生活をやめて、開業しましたのが「古書店 稀少堂」です。当初から古本市場には翳りがありましたので、DVD中心に営業してきました。それも、店頭よりもネット中心の方針で望みました。サラリーマン時代に収集していたものが中核ですので、三年間と期間を限定して望みました。  そして、三年余となりましたので、閉店を決意し、いよいよ隠居生活です(写真は撤退作業中の店舗です)。」というご経歴。2010年に還暦という記述があるので、私より2歳上の方であった。

 しかし、2014年6月に中咽頭癌により「余命6カ月、長くても1年」と宣告され、Web日記の1つとしてガン日記の執筆を開始された。そして2015年7月13日には「「3日更新していなければ」、パソコンの前に座れない状態にあるか、既に鬼籍に入っているかのいずかだとお考えください。とあり、翌7月14日が最後の日記となっていた。

 5月15日の日記にも記したが、私自身のWeb日記は今年で執筆開始19周年となった。いまのところ体調は万全であるが、もともとガン家系でもあり、いつ、どういう形でこの日記が最終回となるのかは予測がつかない。

 Web日記を終わらせることになるとすれば、一番の原因は、病気や事故により執筆困難になることにあると思うが、何らかの事情で突然止めてしまうということも絶対無しというわけではない。5月15日の日記には、日記猿人・日記才人時代からのご長寿日記を紹介させていただいているが、同時期に執筆を開始された方の多くは、ある日突然執筆を終了しておられる。ま、Web日記というのは、執筆者自身が良しと判断されている範囲で私生活を公開するものなので、日記に書かれていないことについてあれこれ詮索することはマナー違反と考えるべきであろう。別段、最終回のご挨拶のようなものを掲載する必要もない。

 元の話題に戻るが、私自身には、ガン日記のようなものが書ける自信はない。身体機能(足腰の衰えなど)や視聴覚機能(老眼や聞こえにくさ)については、加齢にともないごく自然のこととして受け入れているが、内臓系の調子が悪くなった時(例えば、頭痛、目まい、消化器系の不調)には、規則的な日常生活を続けることができなくなり、とたんに行動活性化が困難となる【いずれ、ACTやマインドフルネスの修行を積めば改善されるかもしれないが】。また、そもそも日記のタイトルが「じぶん更新」であることから示唆されているように、元来、自己中心的な人間であるので、Web日記を執筆することが自分自身にとって有用でないと判断されるようになれば突然、執筆を終了してしまうことはあるかもしれない。