じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 津山線の春の観光列車企画「みまさかノスタルジー号」の春の運行が6月26日(日)をもって終了した。

 写真上左は、半田山植物園植物園前を通過する「みまさかノスタルジー2号(津山行きの一番列車)」。写真下は岡山駅津山線ホームにある宣伝看板。

 なお、「みまさかノスタルジー号」の車両は、企画終了後も使用される見込み。写真上右は、朝9時02分頃、岡山方面に向かう快速列車。プレートは外されているが同じ車両。

2016年06月26日(日)


【思ったこと】
160626(日)所さん!大変ですよ「売れすぎてビックリ?謎の中古マンション」その後

 6月9日深夜に集中放送されていた「所さん!大変ですよ」の再放送の一部を視た。その中で特に興味深かったのが、初回2015年4月9日の、

「売れすぎてビックリ?謎の中古マンション」

であった。新潟県の湯沢町にあるバブル時代に建てられた築20年以上のリゾートマンションが、バブル崩壊後ゴースト化、ところがこの5年間【2015年4月時点】で1000戸以上売れているという話であった。人気の背景は、地元の地域興しの成果でも外国人の爆買いでもなかった。バブル時に数千万円であった価格が数十万で購入できるようになり、さまざまな事情で大都会では暮らしにくくなった人たちが移り住むようになったためであるという。バブル時代に建てられたリゾートマンションの総戸数は58棟、その中に952名が住民票を移して定住しているということであった。

 定住している人の中には、限られた年金収入の中で「優雅な」生活を楽しもうとしている人のほか、熟年離婚して画家として細々と生活している男性、「熟年別居」して単身で生活している高齢女性、職場や家庭でのトラブルから引きこもり生活をしている男性などさまざまであり、取材できた45人のうち21人が人には言えない事情を抱えて移り住んでいたという。

 さっそく「苗場 マンション」で検索したところ、現時点でも物件価格10万円の1Kマンションが多数売りに出されており、なかには3LDK106.95平米で10万円というものまであった。もっとも、詳細を調べてみると、特別積立金という項目があり、2LDK〜3LDKの場合は別途50万円〜70万円が必要となっていた。同じく2LDK〜3LDKの場合は毎月の管理費や修繕積立金は合計で3万〜5万円とかなり高額であり、格安で購入してもその後の負担はかなり重くなり、年金収入だけで暮らせるのは、やはり、交通の便の悪い場所に建てられた1Kに限られるようにも思われた。

 いずれにせよ、資産価値は殆どないので、管理費と修繕積立金は家賃、「特別積立金」は敷金・礼金のつもり、と割り切って入居するほかはなさそう。自然環境には恵まれているが、豪雪地帯での生活はそれなりの不便が伴う。万が一の時の医療体制が整っているのかどうかも不安。またマンション全体として管理組合がうまく機能していなかったり、管理費滞納者が続出して訴訟騒ぎに終始していたり、暴力団やカルト宗教団体に乗っ取られるという恐れも無いわけではない。いくら購入価格が安いといっても、現地に出向いてしっかりとした下調べをする必要がありそうだ【←私は購入するつもりはない。念のため。】

 もっとも、これだけ空室が残っているのであれば、サービス付き高齢者施設等で再活用できそうな気もする。あるいは、大規模災害時に仮設住宅としても利用できるはず。課題となるのは、コミュニティの形成とセイフティネットの構築。いくら豪華な器でも、これが整わないと、何も実現できない。