じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 2月24日に再放送された

NHK 世界で一番美しい瞬間(とき)「天空に光の華が咲き乱れるとき アイスランド

を録画再生で視た。アイスランドでは、年末年始に限って一般の人でも花火の打ち上げが許可されており、ひと家族あがり10万円近い大量の花火が購入されるという。アイスランドは一度だけ訪れたことがあるが(こちらのアルバムご参照)、このような文化があるということは全く知らなかった。また、番組によれば、ボランティアで行われているレスキュー隊の運営資金の60%はこの時期に販売される花火の売り上げによってまかなわれているということで、これまた驚きであった。

 写真はアイスランド旅行中のアルバム。機会があればまた訪れたいところだが、以前に比べると旅行代金が1.5〜2倍に跳ね上がっているのが気になるところだ。格安の直行チャーター便企画に期待したい。

2016年02月24日(水)


【思ったこと】
160224(水)人工知能と雇用と労働安全衛生

 2月23日朝7時半すぎのNHK-BS「キャッチ!世界の視点」で「人間と人工知能 共存の道は?」という話題を取り上げていた。公立はこだて未来大学の松原仁先生は、人工知能で代替できる仕事としては、“定型的”
  • 一般事務員
  • 銀行窓口員
  • 会計事務員
  • タクシー運転手(←自動運転が実現すれば)
があり、そのいっぽう、
  • 精神科医
  • ゲームクリエイター
  • 幼稚園・小学校教員
  • レストラン支配人
といった“非定型的・創造的"な仕事は代替が難しいと指摘しておられた。

 人工知能・ロボット技術が発展すると雇用機会が奪われ社会不安を招くという議論もあるが、ロボットができないような仕事はむしろ増える傾向にある。富裕層や独裁者によって生産手段が独占されない限り、社会不安が増加することは無いように思う。




 ところで、2月25日朝のモーサテでは、アメリカの大統領候補予備選でアウトサイダーと言われるトランプ氏(共和党)、サンダース氏(民主党)が健闘していることに関連して、失業率が低い(=雇用が確保されている)という資料だけでは、政治に対する満足度の指標にならないというような指摘がされていた。

 提示されたグラフによると、先進諸国の45歳〜54歳の死亡率はおおむね低下傾向にあるが、アメリカの白人だけは10万人あたり400人前後となっていて先進国ではダントツ、しかも微増傾向にあるようにも読み取れた。【ネットで調べたところ、日本ではおおむね男性200〜350人、女性120〜200人となっているようだ。】また、その死因として急上昇しトップに躍り出たのが「薬物中毒」であり、10万人あたり30人となっていた。以下、肺がん、自殺、肝硬変、糖尿病となっているが、このうち自殺と肝硬変は2000年以降の統計でいずれも増加傾向にあった。

 なおネットで検索したところ、これら資料の出典はこちらの論文のデータと一致していることが分かった。

 今回のトランプ氏、サンダース氏の健闘ぶりが、上掲のデータと直接的に連関しているかどうは議論があると思うが、いずれにせよ、雇用や賃金だけでは解決できない労働安全衛生上の問題があること、また、喫煙を含む薬物依存から人間を守るための対策をとることの重要性を改めて実感した。