じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 長谷川が勝手に岡大七不思議の1つに選定している「落ちないアメリカフウ」がますます目立つようになってきた。「落ちない」といっても年内には落葉するが、その時期は周りの樹より2〜3週間遅い。

 ところで、先日、一般教育棟構内の同じ場所にあるアメリカフウ(モミジバフウ)とタイワンフウ(サンカクバフウ)を比較し、タイワンフウのほうが落葉(らくよう)が2〜3週間以上遅いことが確認できた【楽天版(12/13)ご参照】。七不思議の木はもしや、アメリカフウの並木の中に間違って植えられたタイワンフウではないかという考えが浮かびさっそく確認してみたが、写真右にあるように葉っぱの形はすべて5裂のモミジ葉となっていた。この木に限ってはやはりホンモノのアメリカフウ(モミジバフウ)であった。

2015年12月15日(火)


【思ったこと】
151215(火)理論心理学会公開シンポ(19)心理学の将来の方法論を考える(11)ベイズ的アプローチと心理学(5)

 昨日の続き。

 繁桝先生の話題提供では続いて、本題のベイズ統計学の紹介が始まった。その構成は、
  1. ベイズ的アプローチとは何か?
  2. ベイズの定理の適用
  3. ベイズ統計学の展開(伝統的統計学のよりよい代替となりうるか?)
  4. 意思決定モデルとしてのベイズ的アプローチ
となっていたが、時間の関係で一部は省略された。

 まず1.に関しては、Pure Bayesianの闘士、リンドレー(D.V.Lindley)が写真入りで紹介された。リンドレーは、確率を客観的存在とは考えず、もしそのように見なすとすると、「確率」はエーテルやフロジストン、妖精などと同じ運命をたどるであろうと述べたという。このほか、グッドI.J.GoodサベージL.J.SavageS.J.PressD.Rubinなどが挙げられていたが詳細はよく分からなかった。

 なお、12月12日の日記で紹介させていただいた、小島寛之先生の、

完全独習 ベイズ統計学入門

の第13講の終わりのところ(160頁)には「ベイズを復権させた学者たち」としてイギリスのグッドとリンドレー、アメリカのサベージの3名が挙げられていた。

 また、豊田先生の、

基礎からのベイズ統計学: ハミルトニアンモンテカルロ法による実践的入門

では、第1章の1.1.「ベイズ統計学小史」のところで、元祖トーマス・ベイズ(1702-1761)のほか、フランスのピエール・シモン・ラプラスの功績が紹介されていた。もっとも、ラプラス自身は後年、主観確率の考え自体に疑問を持ち、客観的に定義できる確率に傾倒したとのことである。合わせて、20世紀のデータ分析者が、フィッシャー・ネイマン流の統計学を選ばざるを得なかった事情も述べられていた。

 不定期ながら次回に続く。