じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 某国際空港免税店で売られていたタバコ各種。パッケージに各種の警告があるが、それでもなお売れているというのが不思議だ。↓の記事参照。
  • Smoking kills
  • Smoking causes fatal lung cancer
  • Smoking clogs the arteries and causes heart attacks and strokes
  • Smoking is highly addictive, don't start
  • Smoking can damage the sperm and decreases fertility
  • Smoking seriously harms you and others around you
  • Protect children: don't make them breath your smoke
  • Smokers die younger
ちなみに、ヨーロッパでWinstonという銘柄を販売しているのは日本たばこ産業。2014年11月18日の日記に関連記事あり。

2015年10月20日(火)

【思ったこと】
151020(火)秋季安全衛生講習会「スモークフリーの大学を目ざして〜岡山大学の喫煙対策を一緒に考えよう〜」(1)

 火曜日の午後、岡大安全衛生部主催の表記の講習会に出席した。講習会ではまず、産業医から「タバコの真実」についてという講演があり、続いて衛生管理者の保健師から、岡大での取り組みや課題について情報提供、さらに、グループに分かれてのディスカッションが行われた。

 「タバコの真実」についてはすでに、各種講演会やネットを通じてある程度の情報を得ていた私ではあるが、今回の講演では特に以下の点が印象に残った。【以下、配付資料からの要約引用。一部改変。「→」のあとは長谷川のコメント】
  1. 呼気の中に含まれるタバコ煙は、喫煙して職場に戻った後も、なかなか下がらない。
    →室内では喫煙しなくても、喫煙者が部屋に戻ってきただけで肺の中から煙を排出している?
  2. 喫煙する勤務者は、60分ごとにやってくるニコチン血中濃度の低下を補うために職場を離れタバコを吸い、5%の労働効率を低下させる。
    →これはしばしば指摘されていることだ。喫煙のために離席する時間の埋め合わせのために残業したとしても、その分帰宅時間が遅くなり、家族との交流を減らしたり睡眠時間の減少につながる。グループ別ディスカッションでも、非喫煙者の職員が1時間ごとに屋外に出てお喋りをしていたら職務怠慢と見なされるが、喫煙のために屋外に出て行くことだけが黙認されているのは不公平であるという声があった。
  3. タバコに含まれている発がん物質は、それを職務上やむを得ず取り扱う労働者でさえ極力触れないように安全対策がとられているにもかかわらず、タバコを吸うと簡単に体に取り込まれてしまう。
  4. 米国疾病管理予防センター(CDC)「タバコは、正常な使い方をして体に害のある唯一の商品」
  5. 喫煙を原因とする死亡者数は、交通事故・自殺・他殺など、予防可能な死因を足し合わせた数を遙かに上回る。
  6. タバコの煙はPM2.5であり、北京などで問題になっている大気汚染をはるかに上回る。北京に比べた濃度は、禁煙でない飲食店で10〜20倍、喫煙者自身が吸い込む量は、喫煙量により100倍にも達する【←数値は再確認の必要あり】。
  7. 紙巻きタバコの茶色い部分は純粋なタバコの葉っぱではない。喫煙者がタバコの葉と思っている部分にはタバコのくずや茎、添加物などの煮汁をしみ込ませた紙が含まれている。葉っぱだけで作られた葉巻は世界で1種類しか発売されておらず高価。
  8. 「タバコの煙が目にしみる」のはアンモニアが含まれているため。このアンモニアは、タバコ依存症に陥りやすくすることだけを目的としたテクノロジーである。


次回に続く。