じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨日に続いて、台風12号の進路予想の話題。昨日までのところ、気象庁より米軍合同台風警報センター(JTWC) のほうが西寄りに進むという予想を先行させていたが、本日朝の時点では、3日後の予報円の中心は、気象庁予想では朝鮮半島南端、米軍予想は対馬海峡あたりとなっていて、米軍のほうが初めて東寄りの予想を出していた。27日(月)は授業が予定されており、今後の進路が非常に気になるところである。

2015年07月23日(木)


【思ったこと】
150723(木)『嫌われる勇気』(20)無意味な競争も多い

 昨日の日記で、「今回要約引用した範囲は、あまり賛同できない部分が多かった。」と述べたが、他者との比較や競争が無意味な場合ももちろんある。何でもかんでも他者と比較してしまう人にとっては、本書の示唆は大いに役立つところがあるようにも思える。

 まず、スポーツ競技について考えてみよう。スポーツ競技の多くは、形式上、他者と優劣を争い、相対比較の中で勝者を決める仕組みとなっている。しかし、スポーツ自体は、それに参加すること自体が楽しめるような「自然随伴性」があり、かつ努力すればするほど技能が向上し達成感が得られるようになっている。団体競技であれば、選手同士の連携の向上も大きな楽しみとなる。
 また種目によっては、世界記録更新、自己記録更新というように、他者との比較を前提としない達成プロセスもある。決して、他者より優位に立つための手段としてスポーツをするわけではない。

 次に、ライバルが現れることでこれまでの恋愛関係がうまくいかないという例を考えてみる。この場合、形式上は、ライバルに恋人を奪われてしまうように見えるが、関係の本質はあくまで、恋人と自分との関係である。恋人が自分以上に恋敵を好きになってしまったとしたら、それは自分自身に恋人を惹きつけるだけの魅力が無いからにすぎない。恋敵と競争したところで恋人が戻ってきてくれるわけではない。誠意を尽くしても認めて貰えない時は、縁が無かったものと諦め、潔く引き下がるほかはあるまい。

 昨日の日記にも述べたが、自由主義社会では、利害関係に絡む敵・味方はありうるとは思う。しかし、競争場面に関しては、敵を作って争うことよりも、自分自身の向上に努めたほうが本質的な成果を得られる場合が多い。あとは、スポーツなどで、娯楽としての競争を楽しめばそれでよい。

 不定期ながら次回に続く。