じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 岡大・東西通りのハナミズキが見頃になってきた。過去3年の記録は以下の通り。



2015年04月23日(木)



【思ったこと】

世界金融市場の周期律?

 4月23日の日経モーニングプラスで、株式相場の暴落に関連して、世界金融市場の10年のサイクルという話題が取り上げられていた。世界規模でみると、暴落やバブルのは10年サイクルで循環しているというような話であった。1980年以降の出来事を西暦年の下1桁ごとに分類してみると、
  • 下1桁が「5」の年(「***5年」)には景気が本格回復し、「6」の年(「***6年」)には業績相場となる。
  • しかし、そのひずみが蓄積していき、「7」や「8」の年になると第一次バブル崩壊が起こる。実際、主な暴落は、ブラックマンデー(1987年)、アジア危機(1997年)、エマージング危機(1998年)、米国サブプライム危機(2007年)、リーマン・ショック(2008年)というように、「***7年」や「***8年」には暴落が起こりやすい。
  • この暴落への対処として金融緩和が行われるため、「***9年」には、日本資産バブル(1989年)、ITバブル(1999年)、新興国相場上昇(2009年)など、株価の一定の上昇が見られる。
  • 下一桁0年(「***0年」)になると、その副作用から第2次バブル崩壊が起こる。じっさい、日本バブル崩壊(1990)、ITバブル崩壊(2000年)、欧州債務危機(2010年)などが10年周期で起こっている。
  • 「***1年」は信用不安や地政学的リスクが起こりやすく、「***2年」は金融緩和や財政刺激が行われる。
  • そして「***3年」や「***4年」は上昇基調となり、「***5年」の景気本格回復に戻る。

 ネットで検索したところこの「10年周期説」は以前からささやかれていたが、最近では、

真壁昭夫「通貨とファイナンスで読む世界経済」:次は2017年に何かが起こる。金融危機10年周期発生説の根拠. 現代ビジネス、2014年8月9日

が各所で引用されているようだ。今回番組で取り上げられたのも、あるいはこの記事がもとになっているのかもしれない。もっとも上記の記事は10年周期説を積極的に主張したものではなく、「2017年金融危機説は、あながち荒唐無稽とは言えないかもしれない。」という程度の控えめな内容となっていた。

 金融市場は大地震や火山の噴火のような自然現象ではないので、10年ピッタリの周期で循環するというのはにわかには信じがたい。2017年に危機が起こりそうだというなら、何らかの対策がとられるはずであろう。

 もっとも、投資家や金融関係者の多数が10年周期説を信じていれば、2016年頃までは暴落は起こらないと考えて強気の姿勢をとり、2017年に入ると早め早めに売り逃げを目論むかもしれない。そうなると地滑り的に売りが膨らみ、結果的に暴落が起こるという可能性も「あながち荒唐無稽とは言えないかもしれない。」と言えるかもしれない。

 このところ日経平均が2万円の大台を回復したり、24日朝には、ナスダックが15年ぶりに最高値を更新したといった景気の良いニュースが続いている。モーサテや上掲「日経モーニングプラス(「モープラ」と略すべきか)」では、今回の好景気は企業業績を反映しているのでバブルではないなどという指摘もあるが、今後はどう展開するのだろうか。

 ちなみに私自身は2018年3月に定年退職するので、その時に受け取れるはずの退職金をどう活用するのかが、老後の生活保障に大きく影響してくる。暴落の直後であればむしろその後の資産運用は右肩上がりになって有難いという気もするが、とにもかくにも、老後は、生活安定が第一であり、金融市場の周期などには影響されないような堅実な収入を確保したいものである。