じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 教育学部前の梅。久しぶりに訪れたところ、すでに見頃を過ぎていた。左の石碑は、軍人勅諭の碑。1932年4月建立。


2015年03月8日(日)



【小さな話題】

ハッシー、まさかの二歩で反則負け

 日曜日の午前中、NHK杯テレビ将棋トーナメント、準決勝第2局、行方尚史・八段 vs 橋本崇載・八段を見た。木村八段の解説で形成は行方優勢、とはいえまだまだ決着がつかないと思ってちょっとだけテレビから離れて戻ってみたら、なんと、すでに行方勝利となり、木村八段が過去形の解説をしていた。最初は何のことやらよく分からなかったが、録画再生で見直しをしたところ、なっなんと、橋本八段が二歩で反則負けを喫していたことが分かった。

 NHK杯で二歩と言えば、これまでは、豊川七段の二歩が、「将棋界ハプニング集」のトップを飾ってきたが、これからは、ハッシーの二歩のほうが格好のネタになるものと思われる。

 なお、放送を見ていると、二歩の瞬間に驚きの表情を見せたのはむしろ、行方八段のほうであった。しかも頭を抱えていたので、どちらの手番か知らないでいきなり見れば、行方八段のほうが反則をしたのかと思ってしまいそう。

 反則負けという滅多に見られないシーンに接することができたのは貴重ではあったが、やはり将棋は、「日曜のひととき、研ぎ澄まされた読みと技の数々」(清水さん)を楽しむものであって、その後の展開を楽しみにしている時に、それが反則によって一瞬にして打ち切られてしまうのはまことに惜しい。

※今回の結果について、ご当人はツイッターで以下のようなコメントを発しておられた。
  • まあ、何とも俺らしい終わり方とも言えるけどね(笑)でも悪い事ばかりじゃないよ、これによって得たものもある!それは「鉄の精神力」
  • だってこの反則で、初優勝は幻と消え賞金も失い、その後1ヶ月間会う人には次のNHK頑張って下さい楽しみにしてますよと言われ、こんな事で人生初のYahooトップに出て、こんなキツイ事そうそうありますかね?(笑)でも俺はめげないよ、だってめげちゃったら次のNHK杯優勝できないでしょ。





囲碁の一力・七段にも注目

 NHK杯テレビ囲碁トーナメントのほうは殆ど視ることが無いのだが、たまたま今年のトーナメント表を見て、「一力遼・七段」という、私にとっては耳慣れないお名前が決勝戦まで勝ち上がっていることに気づいた。囲碁と言えば、井山裕太四冠(棋聖・名人・本因坊・碁聖、2015年3月現在)や、NHK杯で圧倒的強さを誇ってきた結城聡・九段のお名前が浮かぶが、今期は、いずれも敗退された。このうち、井山・四冠を破って決勝に進出したのが一力・七段であった。

 ウィキペディアの当該項目によると、一力・七段は1997年6月10日生まれの17歳。「2013年 文藝春秋の企画「人材はここにいる」にて、各界の逸材108人を選んだ中、囲碁界からただ一人選出。「タイトル歴のあるベテラン棋士が、彼に見解を聞きに来る」という逸話が紹介された。」という記述もある。次の日曜日に放送されるNHK杯決勝戦でどのような活躍を見せてくれるのか楽しみだ。