じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 春の訪れとともに日の出の方位が真東方向に移動し、芥子山(備前富士、私が勝手に「岡山富士」と呼んでいる)からの日の出が見られるになってきた。2月14日の日の出の時には太陽柱モドキ(←ホンモノの太陽柱ではなく、上向きの薄明光線ではないかと思われるが未確認)が、また2月15日は薄雲(プラスPM2.5?)により、まん丸の太陽が見えていた。



2015年02月14日(土)


【思ったこと】
150214(土)金券ショップと便利屋

 NHK総合で放送されている、ドキュメント72時間のうち、直近の、 を録画再生で視た。

 金券ショップには、金券を売りに来る人と買いに来る人がいるが、後者の買いに来る人のほうがいろいろ事情があるように思えた。いずれも少しでも安く済ませたいという節約目的ではあるが、なぜ、割引の金券を買ってまで節約しなければならないのかという事情は複雑であった。

 もっとも、私自身は、金券ショップは殆ど利用したことがない。理由は、わざわざ店まで往復することの時間的コストのほうが割引金額を上回ること、また、万が一、偽造だった時など、そのトラブル対処に振り回されるのが面倒であることなどによる。

 新幹線の乗車券(回数券のバラ売り)は何度か買ったことがあるが、指定席の回数券よりは、窓口で自由席券を買ったほうが安いという場合もあり、あまりメリットは感じていない。

 節約のために金券を購入している人が本当に節約できているのか、少々疑問に思えるケースもあった。実効性のある節約というよりも、「割引で得をした気分になれる」とか「割引があるのにそれを利用しないと損をした気分になり後悔する」といった心理的要因に引きずられているのではないだろうか。私自身なども、例えば、50円割引券を使って600円のラーメンを食べるととても得をしたような気がするし、逆に600円払って数時間経ってからそのラーメン屋の50円割引券が出てくるとスゴイ損をしたような気がすることがある。

 もう1つの便利屋の回は、最初の5分間が直前の別番組の録画と重なっていたため未視聴であり、いきなり、ナメクジ2匹の除去を6800円で引き受けているシーンが出てきてびっくりした。このほか、ジグゾーパズル完成の代行、家事代行、大型荷物の2階への搬入などいろいろなサービスが提供されていた。

 便利屋ビジネスの需要があるということは、その地域での住民間の互助機能が崩壊している表れとも言える。もっとも、ナメクジ除去を近所の人に頼むのはかっこ悪いし、互助と引き替えに個人情報が流出してしまう恐れもある。便利屋に頼めば安心という面もあるだろう。とはいえ、本来は自分でできることを、面倒だという理由だけでお金で解決してしまうのは問題。また、健康上の理由でサポートが必要な場合は、無料で対応してもらえるような福祉体制を充実させるべきであろうとは思う。

 今回取材対象となったのは、便利屋!お助け本舗という会社であり、岡山県でも、南区と赤磐市に店舗があるようだ。基本的には時間制であり、ナメクジ2匹除去6800円がどういう計算に基づくのかはよく分からなかった。

 我が家では、現時点では便利屋さんにお願いするようなサービスは思い当たらないが、定年退職後に、長期間の旅行に出かけるようなことがあれば、観葉植物の水やりなどはぜひとも依頼したいところだ。

 あと、2つの回を通じて言えることだが、この種の取材では、番組に登場した利用者の個人情報が広まる恐れもあるし、また、話題性を高めるために、ヤラセっぽい事例を3日間に集中させたという可能性もある。日常業務の大半はもっと地味ではないかという気がしないでもない。