じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 1月25日の日記で「健幸ポイント・データ登録上の重大問題」という話題を取り上げた。その後も相変わらず、Windows8.1でのデータ取込に不具合があるが、Windows7のパソコンを使用する限りは、いくつかの機能が正常に表示されるようになってきた。

 まずは、平均歩数が、歩数計使用開始後の期間で計算されるようになった点。これによると、私のベースライン歩数は4935歩となっている。実際にポイントを獲得するためには、最低でも平均5935歩以上に増やす必要があるが、今の生活スタイルを大幅に変えない限りはこの達成は永久に難しい。といって、1〜2月の超多忙期は、徒歩通勤や散歩の時間を増やすことは至難の業である。



2015年01月27日(火)


【思ったこと】
150127(火)すイエんサー「ゆる〜いご当地キャラをどうして好きになっちゃうわけ?」

 夕食時に、1月27日放送の、NHK「すイエんサー」

「ゆる〜いご当地キャラをどうして好きになっちゃうわけ?」【←リンク先は次週予告編】

を視た。

 ここで念のためゆるキャラについて復習しておく。リンク先のウィキペディア該当項目によれば、
  • 「ゆるキャラ」という名称は漫画家・エッセイストであるみうらじゅんが考案したとされ、みうらも自分が命名者だと自認している。
    2004年11月26日には「ゆるキャラ」という言葉が、扶桑社とみうらじゅんによって商標登録されている(第4821202号)。これは無関係な第三者により商売に利用されたり、第三者に商標を取られ「ゆるキャラ」という言葉が自由に使えなくなることを防ぐためである。
  • 「ゆるキャラ」の提唱者であるみうらじゅんは、あるキャラクターが「ゆるキャラ」として認められるための条件として、以下の三条件を挙げている。
    1. 郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること。
    2. 立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること。
    3. 愛すべき、ゆるさ、を持ち合わせていること。
    これに加えみうらは「原則として着ぐるみ化されていること」も条件に挙げている。また、郷土に由来する「いろんなものを盛り込みすぎて、説明されないと何がなんだか分からなくて笑いを誘うような」ところ、突っ込みどころの多く「とんちんかんな」ところ、プロが「商品開発のことを考えて、リサーチしたり」せず、行政や市民といったキャラクター作りの素人が作るがゆえのゆるさ、なども指摘する。
となっており、今回の番組でも、商標登録との軋轢を避けて「ゆるキャラ」という言葉は使わず、代わりに「ご当地キャラ」もしくはタイトルにあるように「ゆる〜いご当地キャラ」というように慎重な言い回しに徹していた。このほか、文脈、活用目的、形態により、「マスコットキャラクター」、「イメージキャラクター」という呼称も広く使われている模様。

 私自身は「ゆるキャラ」あるいは「ご当地キャラ」には殆ど関心が無かったが、今年度たまたま、某卒論生が、単純接触だけでゆるきゃらの好意度が増すかどうかという研究に取り組んでおり、そのお手伝いをするなかである程度新たな知識を得た。

 私自身がいだく「ゆるキャラ」の印象としては、体型、輪郭、目玉などは大部分が似たり寄ったり。この「骨格部分」については、一般的に好印象を与えるようないくつかのパラメターがそっくり採用されており、大幅に逸脱すると、インパクトはあるが、気味悪いといった悪印象を与えることになってしまう。そして、その上で、ご当地を特徴づける帽子、角、襟巻き、文字などが追加される。例えば「しまねっこ」は、神社のような帽子をかぶり、しめ縄のようなマフラーをしている。この2つを取り外してしまうと、どこのネコだか全く分からなくなる。浜松市の出世大名家康くんなどは、家紋(みかん)と袴(ピアノ鍵盤模様)に加えてちょんまげまでウナギを形をしているという【←リンク先には、頭上のちょんまげに関するいくつかのエピソードが紹介されている。】

 でもって、名古屋大・川合伸幸先生は
  • 【ご当地キャラには意味不明の飾りや角などが取り付けられているため】、「これはどういう意味なんだろう?」とついつい考えてしまう。
  • その謎が解ければ、うれしくなり、親近感もわいて、好きになりやすい。
というように説明されていた。

 もっとも、私のところの某卒論生が実験で明らかにしたように、まずは単純接触効果が影響していることは間違いない。いろいろなゆるキャラを短時間提示するだけでは、これはどういう意味なんだろうと考えるヒマなどないが、それでも、一定回数の範囲では好意度が増すことが分かっている。NHKの番組でも、この単純接触効果について触れてほしかった。ちなみに、単純接触効果のオリジナルの論文については、こちらに分かりやすい解説が載っておりオススメ。当初批判が殺到したせんとくんなども、最近では広く受け入れられているように思う。これは大部分、単純接触効果で説明できると思う。

 あと、番組後半で、ご当地キャラを好きになることを暗記に応用するという実験が紹介されていたが、暗記に役立つということと、好意度を増やす原因を探るということはあまり関係がないように思う。ご当地の特徴を「ゆるキャラ」でイメージ化して多くの観光客に記憶してもらうという点では、つながりがあるとは思うが。