じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 時計台前のアメリカフウ(モミジバフウ)は、相当程度に落葉が進んでいるが、建物の東側・南側にある樹は、冷たい風が当たらないせいかまだまだ美しい紅葉を保っている。写真左2枚は、一般教育棟C棟・D棟の東にある並木で、夜には勝手にライトアップされることがある。写真右は、生協食堂マスカットユニオン(北福利施設)のガラス越しに眺める紅葉。



2014年11月28日(金)

【思ったこと】
141128(金)チェスと変則将棋

 11月28日(金)の19時台のNHKニュースで、将棋の羽生善治四冠がチェスの元世界王者、ガルリ・カスパロフ氏にチェスで挑戦したという話題を取り上げていた。【こちらに関連記事あり。】

 リンク先の記事にもあるように、ガルリ・カスパロフさんはすでに引退しているが、1985年に当時最年少でチェスの世界王者になり、15年もの間その地位を維持した「伝説のチャンピオン」として知られている。羽生四冠は健闘したものの2局ともカスパロフさんに敗れた。

 将棋棋士がチェスや囲碁、時には数学【例えばこちら】、工学【例えばこちら】や哲学【こちら】でも活躍することはたまに伝えられているが、とりわけ、チェスは将棋とルールが似ているため、チャンピオンになった方もおられる【大山康晴・十五世名人】。

 チェスと将棋は、いろいろな点で異なっているが、一番の違いは、持ち駒が使えるかどうかにあるのではないかと思う。このことで、もし将棋で持ち駒が使えなかったらどのような展開になるのかと考えてみたが、念のためネットで検索したところ、世の中にはちゃんと持ち駒不使用将棋(持ち駒使用禁止将棋)なるものが存在していることが分かった。リンク先によれば、つくば市や隣接する土浦市などで比較的盛んであるとのことだが、どの程度行われているのかは確認できなかった。もっとも、同じ時間をかけるなら、持ち駒が使える普通の将棋のほうが遙かに面白いと思う。専門的なことは分からないが、持ち駒不使用の場合、とにかくお互いに駒を取り合って、最終段階で金、銀、成金の数が相手より1つでも多い状態に持ち込めば、相手の玉を雪隠詰めにできるような気がする。そうはいっても、手数ばかり多くてかなり退屈な展開になりそう。

 変則将棋にはこのほか、「取る一手将棋(とるいち将棋)」、「資本還元将棋」、「円筒将棋」などがあるという。また、駒の機能を一部変更したものにも、「安南将棋」、「天竺将棋」、「安北将棋」、「八方桂」、「獅子王」などいろいろ興味深いものがありそうだ。

 また、「変則」というよりも、むしろ将棋のルーツに関係したものとしては、平安将棋や、チャトランガ(インド)、シャンチー(中国象棋)、中将棋などが知られている。

 チェスの話題に戻ると、かつて、TVドラマ「宇宙大作戦」(スタートレック)では、立体チェス(三次元チェス、3Dチェス)英語版に詳細な解説あり】のシーンがあった。日本将棋でも「立体将棋」があったら面白そうだと思ったが、ネットで検索したら、すでに、いくつかの考案者がおられるようだ。【例えば宇宙将棋三次元将棋 空将、他に特許出願もあるようだ。】

 もっとも、いろいろな変則ルールで遊ぶことと、日本将棋のルールのもとで様々な妙手や詰め将棋を楽しむこととどちらが楽しいかどうかは、一概には言えない。日本将棋のルールが最善であるという根拠はどこにもないが、とにかく、一定の競技人口があり、プロや指導者がおられて、努力の積み重ねで技を磨けるというのが第一。これはスポーツ競技でも同様であろう。